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くらしのこと#4 服を買う

着る物がなくなってきました。

服は間違いなくたくさんあるんです。それこそ保管場所に困るくらい。
なのに毎日「きょう何着よう…」のループから抜け出せない。とても困っています。

春先で気温が定まらず、服選びに困るというのもあります。ちょっと肌寒いけれど、暗い色のものとか、重たい素材のものとか、冬を感じさせるものを着るには春が進みすぎたなあ…なんて、うんうん唸ったり。部屋がひんやりしているから厚着をして外へ出たら、思いのほか暑かったり。きょうも失敗したなあ、と思う日々です。

何よりも困っているのが、手持ちの服たちが明らかに似合わなくなってきたこと。
あまり頻繁に服を買い替えるほうではないので、気づけば何年も前から着ている服ばかり。
去年までは違和感なく着られていたはずなのに、あれ、おかしいな…しっくりこない。最近、そんなことが続いています。

これが年齢を重ねるということか。
わたしも順調に老けているようです。

ということで、服を買いに出かけました。
運動を兼ねて、最寄りのショッピングモールまで片道1時間、とことこ歩いていきました。

とりあえずお気に入りのショップを覗いてみます。
するとびっくり。わたしに似合いそうな服が全然見つかりません。
ショップにも雰囲気とか、系統みたいなものがありますよね。あんなにお気に入りだったのに、その「雰囲気」や「系統」から、自分が逸脱してしまったことを感じました。

こうなるともう、どんな服を選べばいいのか、見当もつきません。
適当にいろいろなお店を見て回るものの、何が似合うのか、どれなら着られるのか、自分ではわからなくなってしまいました。

きょうのところは何も買わずに帰ろう。
また今度、誰かと一緒に見にこよう。そして客観的に見繕ってもらおう。
そんなことを考えながら、最後にGUに立ち寄りました。

ありました。着たい服。かろうじて似合いそうな服。

ファストファッションはみんなが着るからなあ…しかもGUって若い子向けだよなあ…と渋る気持ちが湧いたものの、どうしても目が離せません。デザインも、生地の触り心地も、わたし好みです。それでいて今まであまり着たことのない系統のものでした。
試着もしてみました。悪くない、気がする。
センスのなさは重々自覚しているので、本当に似合うのだろうか…と不安もありましたが、これは何かの縁だろうと、思い切って1着買うことに決めました。

帰りは風が強くて、紙袋ごと飛ばされてしまうのではないかと心配でしたが、終始うきうきした気持ちで自宅への道のりを歩くことができました。

服を買うというのは、わたしにとっては大冒険です。とても勇気がいるし、大きな不安も伴います。
だからこそ、得られる喜びもひとしおなのだなあ、と感じました。

次はお友だちの力も借りて、もうちょっといろいろ買ってみたいと思います。

なしこ

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