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今年よく聴いていた10曲を紹介する。


渚のバルコニー/松田聖子

徐々に下降していくAメロのメロディーとは対照的に段々と上昇していくサビのメロディーと情景のありありと浮かぶ歌詞が印象的な曲。また、彼女の歌声の魅力が最大限に引き出された曲でもある。「馬鹿ね」の部分と「ラベンダーの」の部分にはそれが如実に表れている。

本気でオンリーユー-Let's Get Married/竹内まりや

転調に驚かされた曲。浅はかな見解かもしれないが、「結婚に至るまでの紆余曲折を表現したのではないか」と思うほどの凄まじい転調だ。また、6/8拍子のリズムも相まって、結婚ソングにふさわしいスケールの音楽となっている。

ちなみにイントロの結婚行進曲を演奏したのは坂本龍一である。

吐息でネット/南野陽子

昭和歌謡曲はパワーワードがサビのフレーズだったり曲名だったりすることが多いように思う。現代だと「ネット=インターネット」という観念が定着してしまっているので、なかなかこんなタイトルは出てこないだろうし、仮に出てきてもそこまで浸透しないと思う。

個人的にサウンドアレンジが一番好みの昭和歌謡曲。シンセ、ドラム、ブラスの音色が特に良い。

化粧直し/東京事変

貴方に逢って孤独を知った

一瞬矛盾を孕んでいるように聞こえるこのフレーズが印象的。「あなたに会って、私は一人じゃないって気づいたの」みたいなニュアンスの歌詞はよくあるが、その真逆はなかなかないと思う。

おそらく曲を聴いたらアウトロでかなり衝撃を受けると思うので、是非聴いてほしい。

グレープフルーツ/カネコアヤノ

理由は分からないが、彼女の歌声を聴くと小学生時代を思い出す。1日が異常に長く感じられたあの頃を。ちょっと胸が締め付けられる。

いまのわたし 甘い砂糖と苦いグレープフルーツみたい

素晴らしい比喩だと思う。「今の私は心の傷を無理やり治療しているのではないか」と個人的には解釈している。

What a Fool Believes/The Doobie Brothers

純粋なピアノの音と凝ったシンセの音が混じり合ったこういう曲ってあんまりない気がするのは私だけだろうか。この融合が良い違和感になっていると個人的には思う。

時々寒さに震えているような歌声になるところが好き。声量の変化が心地良い一曲。

瞳を閉じて/荒井由実

私は海辺に住んだことがないので、歌詞にあるような体験をしたことはないのだが、なぜか切なくなる。夕方に聞くと涙が出そうになる。

風がやんだら 沖まで船を出そう 手紙を入れた ガラスびんをもって
遠いところへ行った友達に 潮騒の音がもう一度届くように 今海に流そう

具体的な情景描写で人々の中にある普遍的な感情を引き出すところが彼女の凄さだと思う。

抱いてHOLD ON ME!/モーニング娘。

ラブマシーンや恋愛レボリューション21と同じくこの曲も掛け声(Shake it Do it Do it)がクセになる。みんな声がそれぞれ独特で、それもまたクセになる。

イントロの3小節目でおそらく転調していると思うのだが、そこがたまらなく好き。また、ストリングスアレンジはSMAPを彷彿とさせる。

夏色のナンシー/早見優

初めて聴いた時、曲の展開に衝撃を受けた。のんびり「夏色の恋人〜♪」とか「夏色のナンシー♪」とか歌った後、いきなり「恋かな!Yes!恋じゃない!Yes!」とメロディーがスピードアップするので、良い意味で聴き手の調子が狂う。個人的にはかなりバグってると感じる曲。

だいすき/岡村靖幸

終始歌い方のクセが強いので、聴くのにかなり体力を要する。ただそれと同時にピュアな歌詞の世界観とサウンドにとても癒される。MVも可愛いので是非見てほしい。

君が大好き あの海辺よりも 大好き 甘いチョコよりも

比較対象に女性を持ってこないところが優しいし、可愛らしいなと思う。





















































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