検証思考 〜新しい思考法のススメ〜
検証思考の重要性
本当にお久しぶりです。ここ1か月間めちゃくちゃサボって趣味に興じていました。ただ、読書だけは継続的に続けていたのでアウトプットをしていこうと思います。
この空白期間で読んだ本は7冊
・リーン・スタートアップ
・アイディアの力
・オックスフォードの学び方
・教養としてのワイン
・戦略プロフェッショナル
・SPRINT最速仕事術
・リバース・イノベーション
ワインに関する本は、完全に自分の知的欲求を満たすための本ですが、他の本は汎用性の高い思考術を得られる良書でした。
特に
・リーン・スタートアップ
・SPRINT最速仕事術
・リバース・イノベーション
この3冊の内容には大きな共通点があり、非常に重要な考え方だと思ったので、皆さんにシェアしていきたいと思います。
〜検証思考〜
はい、これは僕が勝手に名付けました。
このようにGoogleで検索をかけてもこの言葉は出てきません。
僕の造語の意味を定義すると「ビジネスにおける学習と検証のサイクル」です。
ほんとざっくり説明すると、
リーンスタートアップでは、新しい商品を開発する際に行うプロセスです。
最低限のプロトタイプを作って、市場or見込み客に使ってもらい、フィードバックをもらい、それを次の仮説やプロトタイプに活かします。
この本では、考えるのも大事だけど結局は顧客の声を聞かないと始まらないし、商品が完成してからの方向転換はしんどいから、早い段階からやることが重要だと強調されています。
SPRINTでも同様に、検証が重要なキーワードになっています。
この本では、新しい企画を行う時や、何らかの課題を解決する際の、チームが踏むべき仕事のプロセスとスケジューリングが中心に、書かれている本です。
この本でも1週間のプロジェクトの最終日に必ず顧客にサービスを提供して、フィードバックをもらい、最終調整をするスケジュールが組まれています。
リバースイノベーションでは、特に新興国においてグローバル企業がどのように進出していくべきかについて書かれています。
本の要旨としては、グローバル標準の製品の機能と価格を落として市場投入するのではなく、ローカルに合わせたイノベーションが必要である。また、そのイノベーションは富裕国に逆流し、従来は開発の価値がないと考えられていたようなニッチな市場をさらうことができる可能性があるというものです。
この際に、徹底したコストダウンを行うが、徐々に顧客のニーズに応じていく中で、上流にも進出できるとの例も挙げられていました。(心電計の例)
このように、「考えることも大事なんだけど結局はやってみないとわからんよな」って話が多く出ていました。
現状、本やインターネットでのインプットばかりしている自分への戒めにしていきたい反面、早く社会で働いてみたい気持ちも強まりました。
また、このような検証思考はビジネス、特に製品やサービスにおいては浸透しつつあるのかなーと素人ながらに感じました。
しかし、組織の人事領域やビジネス以外の部分ではまだまだ活用の余地があるように感じます。
例えば、問題解決のための組織体制の変更(例えば人事評価制度や報酬規定)においても有用だと考えます。
従来では、目的(課題の解決)→何らかの変更
のように管理者側からの一方的な変更が中心でした(会社はわからんが、自分が所属してきた組織はそうだった、違ったらコメントください)
ただ、その変更を実装した後に、生産性や戦果などの定量的な指標で、その変更について測ってみることが重要だと考えます。
成果を測らずして、組織のそれ以上の向上は見込めません。
何かを変える時、圧倒的成果、その後の改善、メンバーの納得感を得るためにも、何においても定量的な指標(もちろん無理な場合や意味ない場合もあるが)を用いることは重要なのではないでしょうか。