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ブルース名盤紹介5 Down And Out Blues/Sonny Boy Williamson2

どんどん行きます。
ブルース名盤紹介。

第5回目は、
サニーボーイ・ウィリアムソン2世。

本名は、アレック・ライス・ミラー。

この
「サニーボーイ・ウィリアムソン」
と言う名前にはいわく付きだそうです。

元々別の人で
ジョン・リー・ウィリアムソンという
ハーピスト(ハーモニカ吹き)が、
「サニーボーイウィリアムソン」
と言う芸名で、
戦前から活躍していました。

ライス・ミラーは、
なんとその名前を借用し、
自らを「サニーボーイ・ウィリアムソン」
と名乗ってしまいます。

さらに、
「俺の方が先にサニーボーイを名乗った」
と言う態度だったそう。

これって、今で言ったら
「なりすまし」じゃないのか?
と思いますよね。

金と名声のために、
この芸名を存分に活用した
サニーボーイ2世。

しかし、
彼の名を後世にまで残したのは、
その「ガメツさ」ではなく、
素晴らしいハープの技でした。

リトルウォルターのハープが、
流線型ボディのリニモだとしたら、
サニーボーイのそれは、
けたたましい蒸気機関車のよう。

その音色は、
「イナたい」と言うか、
粗野な雰囲気の漂う、
味のある演奏です。

声を震わせるボーカルスタイルと相まって、
くせになるカッコよさを持っています。

今回紹介する
“Down And Out Blues”

オープニングチューンの
Don’t Start Me To Talkin’
から、ジャリジャリとした
荒々しい魅力を放ちます。

そして続く2曲目。
タイトルは
I Don’t Know。

タメを効かせた
「知らねえ!(I Don't Know)」
がカッコいい。

まるで強情でガメツいサニーボーイが、
「知らねえ」と
しらばっくれているよう。

他には突然陽気な
Wake Up Baby
なども、独特な雰囲気で楽しいです。

よろしければ是非聴いてみて下さい。

今日は以上です。
ありがとうございました。



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