ブルース名盤紹介13 I’M JIMMY REED/JIMMY REED
ギターがシャカシャカ、
ハーモニカがピーピー
ベースレスでツインギター。
ポコポコと低音弦で
ベース代わりのリフを弾くのは、
幼なじみでギターの先生、
エディ・テイラー。
ドラムを叩くのは、
メンバー中最もギターの上手い、
あの、アルバート・キング。
・・・メンバー全員、
ギタリストじゃないですか!
それはさておき、
これまで紹介してきた
ブルースとはだいぶ違う、
妙に、重心の軽いブルースです。
この妙な軽さ、浮遊感。
これはベースがいないせい?
それだけじゃない。
というか、ギターのコード
間違ってるんじゃないの?
そう思ってしまうような
不思議なサウンドです。
ブルースの多くは
3つのコードでできている事が多いです。
①メインのコード(トニックコードと言います)
②少し展開するコード(サブドミナントコード)
③オチの前に来る「振り」のコード(ドミナントコード)
③→①へと動くコード進行で、
本来は、曲が一区切りつくのですが、
ジミーリードにおいては、
この③のコードが何か変。
コードを支える根っことなる音(ルート音)
が変で、その上、ベースもいないので、
だれも低音を支えられず、
そのくせシャカシャカと軽快に
曲が進んでいきます。
そんな不思議なサウンドを持つ、
ジミー・リードの音楽ですが、
ブルースとしては、
かなりヒットを飛ばしていたようです。
曲を聴いていきましょう。
まずは、
ローリング・ストーンズがカバーした
”Honest I Do”
高い音のハーモニカが、
軽めのサウンドに馴染みます。
続いては、ポップなメロディで、
多くのアーティストにカバーされた
”Ain’t That Lovin’ You Baby”
スローな
“Little Rain”
では、パタパタという足音が印象的。
雨が屋根に
ポタポタ落ちるような、
不思議な停滞感があります。
“My First Plea”
の25秒あたり。
オチ前のフリが変な感じが、
よくわかります。
今日はジミー・リードについて
紹介しました。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。