ブルース名盤紹介19 MOJO HAND/LIGHTNIN’ HOPKINS
一聴して思ったのが、
「うわ〜」
でした。
「ワルいわ〜」
もう有無を言わさぬ、
ワルさです。
バックにドラムが入っていますが、
伴奏をつけると言うよりは、
ギター1本で相の手を入れていく感じです。
注目すべきは、音の隙間。
録音がとても良い感じで、
空間に漂うどす黒い余韻を、
しっかりとらえています。
一曲目の出だしから、
完全にライトニンワールド。
ゴォン、沈黙。
そして
「アィムゴーイン、ルーィアナ」
シブい第一声。
そしてガッタガッタと
ギターがリズムを刻む。
完全に持って行かれます。
もう「うわ〜」
しか出てこない。
「ジャキン!」と、
時おり刻まれる弦の金属音は
まるで刀のように鋭く光ります。
5曲目の
”Have You Ever Loved A Woman”
では、ライトニンは
なんとピアノを弾いてます。
ここで驚くのは、
ギターでもピアノでも
ライトニンの演奏スタイルが
変わらないという事。
ガコン、ガコンと
絶妙な間合いで、
相の手を入れていきます。
B面のラスト(CDでは9曲目)。
”SANTA”
出だしギターフレーズから、
静かに始まるスローブルースは、
まさかのクリスマスソングです。
もう全曲がハイライト。
必聴の1枚です。
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