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君は気ままだ そして自由だ
屋根から屋根へ渡り歩くとき
魚を盗んで逃げるとき
君の瞳に移るのは一体何だろう

夜 月を見ながら屋根の上
にゃごにゃごやってるときもある
縁側にひとりちょこんと座って
雲を眺めたときもある

夏目漱石もさぞうらやましかったことだろう
「吾輩は猫である」と言わんばかりに
しっぽをぴんとはっておすましで
人間たちを尻目に通ってく
なんとうらやましいことだろう

君は気ままだ そして自由だ
私のことなど知らん顔で
屋根で一声にゃーごと鳴いた
なんとうらやましいことだろう

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