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あなたがそばにいるだけで まわりが海に変わる ほんの少しだけ夜のような ほんの少しだけミステリアスな海 このまま小さな魚になって あなたのまわりを漂っていたい あなたは私の梢を揺らす風 どんな言葉にも心が揺れて 私の庭を光と影で彩る 吹き抜ける一陣の風に このまま翻弄されてもかまわない あなたのために私は梢をのばす あなたは真昼の太陽 ガラス張りの温室から あなたをみつめるイマジネーション 私は小さな小さな花になる あなたの温かな日差しを受けて 精一杯背伸びしている私がい
ようやく僕の窓にも光が差して来て 暖かな日差しを感じるようになって来た めいっぱい窓を全開にすれば この病んだ部屋にも新鮮な空気が入って来て まるで心が洗われるよう しばらく窓辺で風に吹かれていると おいで そこから出ておいでと 誰かが僕を呼ぶ声がする その声に導かれるように 窓に手をかけ足をかけ 思いっきり窓の外へジャンプすれば ああ なんて眩しいんだろう 僕が窓を開けない間に 季節はいつの間にか夏に変わっていて 何もかも緑色になっていた いつも窓辺を飾る花が もう