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夜は海 街も時間も 何かも飲み込んでしまう 私の体も海の底 静かに息をしている 夜空の星たちは海に沈んだ金貨 海賊たちに盗まれぬよう あんなに高いところにある ああ もうすぐ夜明けだ 引き潮の時がやって来る 私の眠りも浅くなる 金貨もどこかへ流されて行った
真新しいブラウスの 短い袖がまぶしいね 軽やかにステップ踏んで 夏の扉へ飛び込もう 光の娘たちが踊る夏の道で いつも空を見上げていたね 湧き立つ雲の眩さに心魅かれて いつまでも立ちすくんだあの頃 ねえ君の中にある あどけない瞳はどこへ消えたの? もう君の好きだった この坂道を忘れたというの? 真新しいブラウスの まるい襟の首筋に 鮮やかな光の渦 夏の目印みつけたね 坂道を駆け上がって公園を通り抜ければ 君の好きな海が見えたね きらめく海原の遠い空の向こうに 憧れを描い