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恋人とお別れしました。
一昨日の夜。もう私は彼のことを好きだったことを思い出せないこと、彼の望むあり方を実現するにはどうしても無理が生じること、そして彼にまた裏切られたこと。彼は自ら約束を破っていたことに私に指摘されるまで気が付かず、指摘されると激しいショックを受けていたようでした。別れよう、と言ったら仕方がないね、と飲み込んだようでした。
それなのにその夜も私の家に泊まったのが不可解なんですけどね。はは。
彼はまだ私のことが好きで別れたくないと思っているようだけど、もう追い縋りはしませんでした。
翌朝になると、私はもうどうでもよくなっていて、別れてつらいとかやっぱり隣にいてほしいとか寂しいとかも全くなく、ただ付き合っていた頃の自分を客観的にみて気持ち悪いほど恥ずかしくなりました。最後だからと家に泊めて甘やかしてしまった自分さえ嫌になりました。
そうして始まった昨日は一日中予定が詰まっていて、「別れてきた」と愚痴りながら1日を過ごせたので穏やかに過ごせました。
今日は変わって、一日何も予定がなく一人で過ごしました。昨日の夜が遅かったため朝は起きられず、午後からのそのそと腰を上げて、やけになってインドカレー屋に一人で行きました。おいしいものはおいしく食べられるうちに食べるべきですね。胃が重い。
その後学期末だったことを思い出してレポートを書き、試験勉強をし、今に至ります。
一人で一日過ごしてみて、やはり昨日よりは暗い気持ちになりました。
ふとした瞬間に連絡が来る人がいない、日常のつぶやきを伝えたい人がいない、これからのモチベーションになる予定がない。そういった即物的な寂しさはもちろんあります。それに加えて、自分のようなめんどくさい人間のことを好きになる人なんてもういないだろう、せっかくの一人をこんなに若いうちにこんなに短い期間で失ってしまった、残りの人生は一人なのか…という悲観も。
もう恋愛はできない気がしています。なんとなく。今回を引きずってしまうのではなく、私の情熱のなさをカバーできるほどの熱意を持ち合わせた人が存在して、かつその人が私を好きになって、かつ私もその人を好きになって、かつ…単純に条件が多すぎるのです。そんな人いません。
ここで「一人で生きていく」と結論づけられればいいのですが、生憎私はこの身寄りのない街で孤独に闘えるほど強くはなく、また「二人組を作れた人は勝ち組、幸せ」という価値観をインストールしてしまっていることが今回の交際で発覚したのです。孤独に慣れていくことも、価値観を更新することも私にはとても難しい。特に、生活の半分を失った今の私には。
一晩経って、割り切れたこともあります。日々考えなければならないこと、顔色を窺わなければならないことが一つ減りました。恋人の介入しない日々は非常に穏やかです。今までの苦労が嘘のよう。こんなに簡単に解放されるなら早くそうすればよかった、とさえ思います。
困ったこともあります。付き合っている最中は気にならなかった恋人の断片(写真フォルダの中身や自室に置かれたままの彼の私物など)が目障りに感じ始めてきました。一刻も早く返すか捨てるかしなければ。
まあ、日にちぐすりですかね。時間が経てばすぐに慣れます。
それまで、手を差し伸べてくれる人に感謝しながら、助けを借りつつ歩みを進めたいと思います。
2024年7月14日 天気:曇り
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