20240901~0903
二泊三日、台風を心配しながら富山の八尾町へおわら風の盆を観に行ってきた。民謡の中でも胡弓の音がせつない「越中おわら節」は特別に好きで、この日を楽しみにしていた。祭りの起源でもある養蚕の神社があると知って、まずそこを訪ねた。お社は改築中だったが手水舎の水盤は繭形。水が出てくるのは龍の口ではなく蚕の口だった!(水は出ていなかったが)この神社で気持ちが一気に盛り上がってしまって、祭りの頃には冷めはじめ、踊りの中で男女がペアになってポーズを決めるところに、演出魂を感じてしまい、そういうのが苦手なので引いてしまった。でも念願のおわら節には心震えた。町中のぼんぼりにまったく虫が来ていなかったのはLEDだからなのか?
旅行中にフクラスズメの幼虫と出会った。
実はフクラスズメに初めて出会ったのは富山だった。学生の頃、富山の山小屋に寝泊まりし、杉山の下草刈りをした時に出会ったのだ。(『わたしはイモムシ』P109)
リーダーの女性は落ち着きのないおしゃべりな人で、山小屋の皆から陰で『ガチャコ』と呼ばれていた。そしてその夏、あちこちに集団発生していたフクラスズメも草を刈ろうとすると体をぶらぶらさせて、うるさいくらいに威嚇してくるので『ガチャコ虫』と呼ばれていた。
思い出のイモムシと思い出の地で再会できたことがうれしかった。
いいなと思ったら応援しよう!
何よりの勇気と励みになります。