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20240920

窓から見えるところに背の高い芙蓉があって毎日つぎつぎと花が開いてゆく。「一日花かしら」と母に聞かれ、「たぶん…調べようか?」とスマホを手にすると、母は「いい、いい」と首を振って、さっそく一枝切ってトイレの棚に生けた。花はジャンケンポンのパーから夕方にはグーとしぼんで、翌朝もグーのままだった。母といっしょに花の命を慈しんだ。
夕方から新代田のアウトオブミュージアムへ小林真大さんの蛾の展示を見に行った。圧倒され今もまだ放心している。ひさしぶりに美しいものに満たされ、”自分”が空っぽになって本当に心地よい。

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桃山鈴子
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