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コメダ珈琲に似たマサキ珈琲の事件を振り返り

コメダ珈琲店にマサキ珈琲店が酷似している、と判断された事件がありました。

外装だけでなく、内装が似ています。

外装はお客さんが最初に見る外観、店の顔ですから、「コメダ珈琲店に似ている!」「コメダ珈琲店の系列店?」と思わせてしまうきっかけになってしまいます。

コメダ珈琲店の内装特徴は、木のぬくもり、木質感です。

これがコーヒーの香りと相まって、お客さんを癒してくれます。

裁判所は、
・「店内のボックス席の配置」

・「半円アーチ状縁飾り付きパーティションの形状」

などが類似していると判断しています(平成27(ヨ)22042号)。

不正競争防止法は内装の雰囲気が似ていることを保護できる法律です。

しかしこれを申請して登録できる制度ではありません。

現在では、内装が意匠登録できます。

この事件は残念ながら、そのように意匠法が改正される前の事件でした。

当時は、半円アーチのパーティション、ボックス席、テーブルなど物品と結びついた形状や模様を一つ一つ登録していくしかありませんでした。

最高裁ウエブサイトからダウンロードしたマサキ珈琲店の店内写真(一部)

最高裁ウエブサイトよりダウンロード

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これに対し、以下は、私が撮ったコメダ珈琲店です。

半円アーチのパーティションを撮り忘れましたが、コメダ珈琲店のウエブサイトを見ると、半円アーチが確認できます。

そうなると、確かにマサキ珈琲と似ています。

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