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ミルクからチーズへ、あと、ふぐの皮丼

「君ってすごくいい匂いがする」
ふわりと香るミルクのような甘い匂いだと、何人もの接近を許した相手に言われたものだ。香水ではなくて天然フェロモン。おかげで色々得をした(たまに損もした)

ところで、下宿ではほぼ毎日誰かに会うので、どんなに寒くても出かける前にシャワーを浴びていた。
実家では引きこもってばかりで、明日湯船に浸かるから今日はいいや、と風呂キャンセル界隈見習いになりかけていたある日、なんか自分からチーズの臭いがするような気がした。

夫に尋ねてみる。わたしの匂いって、いつ頃から感じなくなった?
「そういえば消えてるね」
チーズ臭かったりする?
「それはないけど」
他人が感じてはいないなら、そこまでの臭いではないか、私がフォビア入ってるのか。毎日最低1種類はチーズを食べるチーズフェチな自分なので、そのせいか。脂質の酸化臭?それ加齢臭や。わからないけれど、とりあえず風呂は毎日入ろう。耳の後ろはちゃんと洗おう。

恋人はミルク、花嫁はバター、妻はチーズ。
ドイツの誰かが、200年ほど前にそう言った。
「ミルクが腐敗した牛乳じゃなくてちゃんとチーズになれただけ、マシなんじゃない?」うるさいわ。

本日の夕飯。スーパーで半額350円だったフグの皮。皮とか内臓とか「肉じゃないところ」が大好きな自分としては即買い。丼にしたら美味かった。

倍量買って来ればよかった

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