桜島と大根と、あと人のいない空港
「何食べる?」せっかくだから大根食べようよ
「じゃあ大根御膳にするか」私、かんぱち丼がいいな
「お前そこで裏切る気かよぉ」
というわけで桜島小みかんうどん。
夫の大根尽くし御膳。大根×(カレー、かき揚げ、サラダ、スープ、漬物)
二人とも刺身食べたいモードになって、桜島を抜けて垂水へ。
さて、ここからかなりトラに近いネコブル発生。いやもうこれチーターくらいにはなってるだろ(※どうでもいい豆知識:ネコ科はネコ亜科とヒョウ亜科に分かれていて、ネコとチーターは前者、トラ、ライオンは後者。なお、ネコブルについては以下の記事の通り)
まず鹿児島⇒羽田が30分遅れた。そして私の席がなかった。間違えて消してしまったとの事で、別席があてがわれたが、それで更に10分遅れた。機内に乗り込んだら、指定された座席も埋まっていた(これは客が間違えていた)
おかげでCAさんが用もないのに「何かご希望はございますか」とご機嫌伺いに来る程度にはVIPっぽく扱われた。しかしまあ、これは乗り継ぎに余裕を持たせていたからいい。問題はここから。
「羽田発千歳行きは乗務員の調整のため出発時刻が変更となります。
20:35⇒22:35」
えーと、つまり、新千歳着は00:05⁈
新千歳空港から札幌まではおよそ50km。
空港から札幌までは「快速エアポート」に乗るしかないのだが、最終便が22:53。いや、到着便が若干遅れた時は、それに合わせて出発も遅れるのは知っている(荷物抱えてダッシュする羽目にはなる)が、1時間は待たないだろう。どこかに問い合わせようにも、空港のお客様カウンターってどこにあるのかわかりづらい、というか見つけられなかったので、ANAのラウンジのお姉さんに聞いてみた。
「15000円まででしたら交通費を補償致します」
足は出るがまあないよりましか。ちなみに同じように問い合わせていたおじさんは前の便が欠航でこれに振り替えたら大幅遅延になったらしくかなりガチ切れていた。もっとも私たちとて、いい加減疲れていて戦う気力もなかったのと、夫婦ともに夜勤には慣れているので、朝帰って午後まで寝れればいいやと諦めていたせいで大人しかっただけではある。
結局22:50分出発。みんな諦めて振替してくれていたらありがたいのだけど、結構乗ってるなこれ。数百人いるよ。この人たちが全員タクシーに殺到したら、札幌まで往復で3時間以上かかるわけで、結局朝まで乗れないんじゃないだろうか。
2月の北海道で野宿して生き延びるのは生身では不可能なので、これは空港宿泊パターンか。幸い新千歳空港には温泉施設が併設されているからそこに滞在できるならいいなあ。なお、関西空港行きも同様に豪快に遅れていたが、こちらははなから「チャーターバスを出します」と宣言されていた。しかしもし私がその便に乗っていても滋賀までは送ってもらえないと思うので、京都に放り出されてネカフェを探すか、15000円かけて家まで帰るか、どっちもしんどいなあ……
結局新千歳到着後「バスをご用意致しましたー」なんだバスあるんじゃん。たまたま次の日休みの友人の手が空いていて、車を出してくれたので私たちはドアツードアで帰れたのだが、駐車場に行くのに派手に迷った。
深夜1時半、誰もいない(スタッフすら全て引き上げている)空港。