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今日はいきなりアイスティーの話

1898年ネブラスカ州で開かれたトランスミシシッピ博覧会では従来のホットティーだけではなくアイスグリーンティーも饗されたとされる(※1 紅茶専門店ルピシアのサイトによれば(※2 アイスティー(紅茶)が出されたのは、1904年にアメリカ・ミズーリ州のセントルイスで開かれた万国博覧会が最初であるとされている(1893年シカゴ万博が最初という説もあり。ただ、一般的に広まったのは、おそらく人口氷の普及に伴っての話なので、20世紀の話になると思われる)これらの事実が本当なら、コールドドリンクとしては紅茶と同じくらい早く冷たい緑茶もアメリカでは提供されていたことになる。
1)     https://www.lupicia.com/magazine/2016/07/special.html
 
……ここまで書いて、念のために「世界のティータイムの歴史」(原書房 2021年)を紐解いてみた。
なんとこちらの本では1860年には「茶を冷やして飲む方式が広まった」とある。1879年刊行の『古きヴァージニアの家政書』にはアイスグリーンティーのレシピがあるそうだ(もっとも、嗜好飲料というよりは薬のような扱いだったらしいが)
 
さて、今回のnote、これっぽっちの文章を書くにあたって、紅茶の歴史、緑茶の歴史、アイスティーの歴史、製氷の歴史まで検索しまくった。更にアメリカの食料品の歴史の本、紅茶の歴史の本、雑多なものの「始めて」を記した本、アメリカ食文化の本を本棚から引っ張り出して使える情報があるかどうか探した(そして1冊以外は不発だった)それでもこの程度の調べでは決定的事実としては述べられない。大学の期末レポートレベルでも、高評価を狙うならあと数冊、できれば原著、または信頼できるデータベースなどで補強したいところだ。

かように、一つの事柄を断定するのは難しい。調べればキリがないし、調べないと「一見まともだが、見る人が見ればどうしようもない」文章が出来上がる。かといって、孫引き丸写しだと本当にモラル的にアウトだ(そしてそういう所は多い)
 
……違う!私が書かなきゃいけないのは経営学の課題。「アイスティーの歴史」ではなく「海を越えたジャパン・ティー 緑茶の日米交易史と茶商人たち」(原書房 2022年、なお※1の引用部分もこの本)を読んで~19世紀アメリカにおける日本茶のマーケティング戦略の分析~
というレポートを作ること。本筋から逸れた所を語ってる暇はない、でも、寄り道って楽しいんだよね。

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