「 赤ひげ診療譚 」 山本周五郎著
「 赤ひげ診療譚 」 山本周五郎著
私が山本周五郎にハマったきっかけの本。
最初はぶっきらぼうな赤ひげに
反発しか感じていなかった、
赤ひげのもとで学ぶ青年医師。
でも、ぶっきらぼうだけど、
診たても腕も確かな赤ひげに、
患者同様どんどん魅了されていく。
簡単に書くとこういうことなんだけど、
豊かな表現力と飽きさせないどころか、
面白いストーリーにグイグイと物語に引き込まれてしまう。
情緒溢れる豊かな表現力や
ストーリーの面白さは、
藤沢周平に勝るとも劣らないと思うけどな~。
それにしても、山本周五郎ほど、
初期と円熟期の出来栄えの差が激しい作家もいないのでは?
円熟期には、赤ひげのほかに、映画などでも有名な
「樅の木は残った」
「五瓣の椿」
などがある。
どちらも名作。
もちろん、他にも素晴らしい作品がたくさんです。
最初は私のように、
赤ひげが良いと思います。
読んでくださり、ありがとうございます。