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覚悟の受験

こんばんは、ぴーちゃんです。

#エンジンのかかった瞬間
このハッシュタグを見た瞬間思い浮かんだのは、私が医学部受験をもう一度頑張りたいと決意した時のことです。
小学校から不登校、高校でも編入して卒業後はフリーターをしていた私が医学部に受かるわけがない、予備校に行くにしたって望みのない私に学費を払うのはドブに捨てるようなものだ等々いろいろ言われましたが、バイト代で海外に短期語学留学に行って、高校卒業した後のギャップイヤーで通っている子たちと仲良くして学校に通って同世代の友達と関わる楽しさを久しぶりに味わって大学に入りたい、小さい頃になりたいと憧れていた医師になりたいという思いが蘇っていた私は聞く耳を持たず、何日もかけて親を説得してプレゼンもして親との間に『お金は親から借りているだけで就職したら全額返す』という正式な契約書を作成し、大手の普通の予備校ではなくて厳しいと有名な医学部専門予備校の寮に入りました。

クラス分けテストの結果は当然全科目1番下、数三に関してはあまりにもできなすぎて先生に呼び出されてふざけているのかと怒られました。
自分が勉強など全くできないことは最初から分かっていたけど、結果が数字としてでたらやはりショックでその日の夜は落ち込んであまり寝られませんでした。でもあのときの私は失うものなど何もなくて、最初の1週間で人生の合計勉強時間を超えたんじゃないかと思うくらい勉強しました。周りはほとんど私より年下なのに勉強は何倍もできる子ばかりで、こんなことも分からないのかと最初はバカにされていたけどすごく基本的なことでも分からないことは先生に質問しました。段々と先生や周りの子が味方になっていってくれるのが分かりました。
蕁麻疹や謎の体調不良に見舞われるほど辛かったけど、何者でもなかったそこらへんの石ころのような自分が何かになっていく途中にいる気がして幸せだし楽しかったです。

予備校に行くために親を説得したときにエンジンがかかり始めて、医師の卵になれた今でもそのエンジンはかかったままです。きっとこのエンジンは私の生きる気力そのもので、人生が終わるその瞬間まで消えないままだと思います。

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