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他人との違いに気がつく
中学に入学し、中学デビューをはたしたアジフライは、クラスで中心のグループに所属することが出来た。
担任は社会人採用の新任の社会の先生であったが、その担任が、テストの点を隠さず見せ合って見ろと言われた時に、クラスで一番かわいい女の子がすごいテストの点数が悪くって、「ばかじゃありません。」と大泣きした事件が起きたものである。
その時に、同じグループに所属してたちびっこギャングと呼ばれた男子の数学の点数を見たら、アジフライよりも点数が良かった。
それを見たアジフライは、「なんで私より点数がいいの?」と気が付いたらその男子に言っていたのである。その時、初めて他人との違いを意識した。
小学校5年生から学習塾に通っていたが、まあ、通い始めたきっかけが、そこの学習塾の先生がおしるこを作って振る舞ってくれると聞いて、おしるこが食べたくて入塾したのであるが、その先生は、もと教師で自発的なやる気を出させるのがとても上手だった。
算数では、別の小学校に通う男子と競い合っていたのであるが、その時、勉強することの面白さも知った訳であるが、小学校でも、問題が出来た順に先生の所にいって丸をもらい正解した人順に教室の後ろに並ぶことの、いつも先頭か2番目の場所を獲得していた。
その制度のせいで、問題がいつまでも解けない男子が授業中に泣いた事件も起きたのであるが、無く意味わからん。と高みの見物をしていたのだ。
そんな小学生時代を送っていたものであるから、中学生になって、同じ授業を受けているのに、自分より良い点数を取っていた男子の存在が、なんで自分より点数が高いのかという点がすごく気になったものである。
そうそう、学習塾でのライバルの男子は、中学の進学塾も同じで、その男子、涼しい顔して一番の席に座っていた。
中学の進学塾は、朝の4時頃から親が願書をもらうために並び、テストを受けて入塾し、テストの点数の順位で席が並んでいたのである。
息子福山のビックマウスは、親譲りかもしれない。
中学に上がり、学校や塾で、自分の自信が崩れた瞬間でもある。
しかしながら、そこで奮発して一番をねらったという話だと面白いのであるが、発症したのは中2病であった。
他人と比べられる事を嫌ったアジフライは、進学塾をドロップアウトするのである。
空きまちがいるぐらい、人気だった進学塾をやめたのである。
その後、他人と比べられる事を嫌うアジフライを納得させたのは、偏差値である。偏差値は数字しかないので他人の顔がちらつかなかった。
ただ、たんたんと偏差値の推移を楽しみながら、高校受験を戦った。
中1の時の英語の時間に、英語で唄う歌をまだ覚え終えていなかったのに、授業中、一人で唄わされた。それがきっかけで英語が嫌いになって、英語を捨ててしまったので、高校受験英語は、過去問の傾向と対策のみの学習で乗り切った。
他人を意識したのは、中1での出来事で、それが反対に他人を意識しない事に繋がるなんて、不思議な出来事であった。
自分は自分。その人その人違って当たり前。
分岐点は、中学1年の時であったな。と思いにふける。