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日本ラジオ博物館
「ラジオと戦争」展
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1937(昭和12)年から1945(昭和20)年までの戦争の時代、ラジオは国民を戦争に導き、ひと時の娯楽を与え、空襲警報には命がかかる、重要なメディアでした。これは、戦後70年の節目に開催した戦時下のラジオを特集した企画展の記録です。
戦時下のラジオ
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ラジオ放送が始まって10年以上経ち、ラジオは家庭の情報、娯楽の中心となりましたが、戦争の激化とともに番組には戦時色が強まり、民生品に割り当てられる資材が不足してラジオのデザインが簡素になっていきました。日本のラジオの技術は、徐々に欧米から立ち遅れていき、その差は戦争によって決定的になりました。物資の不足でラジオの入手も修理も困難になりましたが、空襲の激化によってラジオの重要度はより高くなっていきました。ラジオ放送の影響力の強さを明快に示すのが、1945年8月15日の「玉音放送」でした。ここでは日中戦争が激化する1937年頃からから終戦までの戦中期の日本のラジオの歴史を取り上げます。
戦争と無線通信
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戦争が技術を発展させるという側面は、確かにあります。無線も例外ではなく、ごく初期のころから軍事利用とともに発展してきました。「ラジオと戦争」は当館の大きなテーマです。ここでは、軍用無線機の歴史を中心に、戦争と無線について考えていきます。