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ササニシキくんたち、自立の道へ。田植えが無事完了!

今年の田植えフェスが朗らかに無事に完了しました

3年前からこの田んぼに来てくれている仲間が好奇心旺盛で愉快な方々を大勢連れてきてくださり、あっという間に七畝の田んぼに今年の苗が植えられました。

国立から120kmの旅をしてようやくホームグラウンドへ〜

国立の我が家のガレージに設えた、テンポラリー田んぼで育ったニシキ君たちは、ようやく広々した空間にすくっと立つことができました。

ササニシキ達の生育記録

昨年から仲間の協力でイベント化した田植えですが、私たちなりに大切にしたいことをしっかりと中心におきつつ、一期一会の田植えとなりました。

初めて田んぼに入る人たちがほとんどです。

今年はとっても嬉しいことに!いつもお世話になっている地元の方の小学生のお孫さんと、この地域に育った20代の男の子が興味を持って参加してくれました。

子供の頃からこの田んぼの前を駆け回っていた男子くん。生き物が大好きで、ビオトープのような田んぼをもとめていたとか。私たちが無農薬で除草剤を使わないことを知り、喜んで参加してくれました。

『つながる田んぼ・安房浜田』

今年から「つながる田んぼ・安房浜田」と名づけた、わたしたちの田作り。

田に足を入れ、いのちの根っこの「いね」を育てることは正に、私たちが私たちのいのちの根っこにつながるということだと実感してきました。

大地とお天道様のあいだにあり、海からの風を受けて、山の恵がいっぱい染み込んだお水をいただく。

水は田と田を繋ぎ、そこに暮らす人々と、地域をつなぎます。そして、ここに集う「結」は人と人を繋いでいきます。

こうした「さまざまなレベルでの『つながる』をこの田んぼから生まれていくことを願い、名付けました。

この私たちの意図が、次の世代へつなげていくことは、今年から私たちの中で発芽した想いです。

高齢化が進み、もう田作りがままならなくなった地主さんたちの田んぼは、じわじわと耕作放棄地となり、そしてソーラーパネルが並ぶようにもなりました。穏やかな南房総の小さな町の風景は私たちが通い始めた9年前からも随分と変わりました。私たちが田作りをしている7畝の田んぼに周りには全部で大小6枚の田んぼがあり、9年前は3軒が田作りをしていましたが、いつの間にか、私たちの田んぼだけとなりました。

近くの氏神様に祀られるお神輿が通る道のわきにある田んぼ。地域の人たちが行き交う散歩道でもあります。

「ここに稲穂があるのはいいもんだねえ」
そんなお声をかけてくださるお年寄りもいらっしゃいます。

この田んぼが、この地に住む人たちの和みの風景になっていることは私たちの励みでもあります。同時に、私たちが田んぼを作り続けることで、ソーラーパネルではない、私たちのいのちと共鳴する、何か大切なことを伝えられたらいいなと思っています。

そして、その大切な何かのバトンを後に続く人たちに渡してゆけたらと。

また、この田んぼの活動に縁あって参加してくださった皆さんにとっても、世の中の慌ただしい時間の流れを一旦止めて、大地に足を突っ込んで地球と繋がりながら改めて自分につながる、そんな時間になったらいいなと思っています。

そして、それぞれの一歩先の未来に何かつながっていく、そんなことがこの「つながる田んぼ・安房浜田」から発信していけたらと思うのでした。

私たちにとっても、また新たな探検。出現していく未来にオープンになりながら、田んぼと、ササニシキ君たちと対話を深めていきます。

よろしければサポートをお願いいたします。ピースメイキングな実験をこれからも持続していくために、皆様のサポートを励みにさせていただきます!