今、この空間に存在している、わたしの『線』を引く
美術家 篠田桃江さん 107歳 逝く。
ついに、あちらの世界に
逝かれてしましいました。
師匠の天遊さんが大好きで
つい、買ってしまったという
作品の一つがいつも稽古をする部屋の
床の間にかけられています。
空間を切り裂くシンプルな『線』
破壊的ではなく、その向こう側を
見せてくれているような裂け目。
いつ見ても生きているその『線』に
憧れています。
あるテレビ番組で
着物を着て、長い筆を持ち
サッと、真っ白な紙に
線を引かれた姿が忘れられません。
まったく力の入らず
気持ちよく
そして、芯が通る線。
線も筆も桃江さんも
ダンサーそのもの。
呼吸が抜けていくその動きに
スッとこちらまで風が
抜けていくようでした。
最近、大変ありがたいことに
晩年の作品を拝見することができ
年齢や性別、文化的背景など
何も感じさせない
普遍的な斬新さ。
生き様そのものでした。
こんな歳まで生きるなんて予想外
ほんと、困っちゃう
と、ご本人のお言葉。
今頃は青空を飛び回り
自由に線を引いて
いらっしゃることでしょう。
ご冥福をお祈りします✨✨
五年前にEテレで放送された番組
数珠のような言葉をさらりと語られています。
『美術家 篠田桃江 102歳』
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