「長男は勉強、次男は運動、末っ子は読書。きょうだい間で得意分野が異なるのには理由がある。それぞれが違う分野で認められようとするからだ」
第一子は親の愛を独占して育つ
アドラーは家族関係特に兄弟姉妹関係がライフスタイル(=性格)形成に大きな影響を与えると考えました。
最初に生まれれた第一子は親の愛を独占して育ちます。
私の家族では姉がそうなります。
「親の愛」の奪い合いが始まる
しかし、そこに第二子として私が生まれたことによって、姉は突如として独占状態を失い、親の愛を私に奪われてしまいました。
姉弟間での「親の愛」を巡る奪い合いが始まったのです。
私はというと、そんな奪い合いをしていた自覚はまったくありません。
というより、「親の愛」を感じた覚えがあまりありません。
無敵の弟が登場する
なぜ覚えがないかというと、親の愛を感じるということが理解できるようになる前に、弟が生まれたのです。
弟は幼いころ身体が弱くて、頻繁に病院に緊急通院していました。
夜中でもすぐ病院に行けるように、そのために父親が運転免許証を取得して車を購入したりと、両親からの関心を一心に受けていたように記憶しています。
末っ子で親に甘やかされて育った弟の振る舞いは、正に藤原家の皇帝かの如く傍若無人なものになっていました。
兄弟ゲンカは日常茶飯事
本気でケンカしたら2歳年上の私が負けるわけがありません。
しかし、私は力でねじ伏せることはせずに、ひたすら我慢することを選択しました。
そう、優しい兄=良い子でいることで両親の注目を集めようとしていたのです。
後日談として、大人になってから弟と飲んでいる時に聞いたのですが、さすがの私も我慢の限界を超えた時は、親には見えない場所で弟をがっちりシメていたそうです😅
私は覚えていませんが…都合の悪い記憶は自動的に消去されるようです😆
良い子でいる&勉強を頑張る
私は運動が苦手だったので、「親の愛」を得るために、良い子でいる&勉強を頑張って良い成績をとるという戦略を選択しましたが、結果としてその戦略は成功しませんでした。
よく3人兄弟の真ん中は一番損をする、と言われますが、中間子である私も一番割を食っていたと今でも感じています。
母はそんなことはないと否定しますが、具体的なケースを示すと返す言葉がなくなっていました。
まったく意地悪な息子です😅
祖母から可愛がられた
私は、両親、姉、弟、祖父母の3世代7人家族で育ちました。
私のことを一番可愛がってくれたのは祖母でした。
大正生まれの祖母は、家長制度を大事にしており、藤原家の長男として生まれた私のことをとても大切にしてくれました。
親にあまりかまってもらえない私のことを不憫に思ったのかもしれません。
親不孝の父は祖母より先に天国に旅立ってしまいました。
なので、私が祖母と同居して、これまでの恩返しのつもりでお世話をして、最期まで看取りました。
今でも祖母の存在は大きかったと思っています。
改めて、子供にとって家族関係はライフスタイル(=性格)成形のためにとても大事なものだと思います。
今からでも、自分の家族関係を子供のころから振り返ってみてはいかがですか?
潜在化しているものが顕在化するかもしれませんよ?