「『まだ無理だ』と思っても、やらせてみる。失敗しても『今度はうまくできるはず』と声をかけることが大切なのだ」
最初は失敗しても当たり前
「今年入社した新入社員は、どうも不安だから仕事を任せるのはまだ無理だ」と、いつまでも仕事を任せずにいると、その社員の成長は遅れてしまいます。
最初から何でもできる人はいません。
失敗をして、それを乗り越えて、成功体験を積み重ねることで、人は自己効力感を感じて成長するのです。
失敗したときにどう声をかけるか
新入社員に何らかの仕事を任せるにしても、最初から社運をかけた重要なプロジェクトを任せることはしませんよね。
まずは基本的なことから仕事を覚えてもらい、簡単な作業から仕事を任せていくと思います。
あなたにとっては簡単な作業でも、新入社員には最初は難しいことかもしれません。
きっと失敗することもあるでしょう。
そんな時、どのように声をかけますか?
もしも「やっぱりまだ無理だったか。代わりに私がやるからもういいよ」と声をかけたら、新入社員は落ち込んできっと自信を失いますよね。
まさに勇気をくじく声のかけ方です。
多少の失敗は許容する
少しくらい失敗してもいいじゃないですか。
勇気づけになる声のかけ方は「なぜ失敗したか考えて、もう1回やってみて。今度はうまくいくよ」ですね。
一度失敗してしまった新入社員には、また挑戦できるように新たな励ましが必要なのです。
自信をつけさせるのか、失わせるのか
仕事上では、管理職は、自分が発する言葉が相手にとって勇気づけになるのか、勇気くじきになるのか、を常に考えておく必要があります。
失敗を避けるために発した言葉が勇気くじきになってしまうくらいならば、失敗をさせることも視野に入れて言葉を発さなければなりません。
失敗をしても再チャレンジできる環境が、人を育てるには不可欠ですね。