バンクシー作品窃盗事件から思うこと #16

一時停止標識に描かれたバンクシーの新作が盗まれる事件が発生した。この事件について、そもそも公共のものに落書きすることは罪にならないのかという意見がネットで挙がっているらしい。
確かにもっともな意見だと思うけど、バンクシーは世界から認められているアートなのだから、落書きという認識自体がおかしいと思う。アートと落書きの線引きが曖昧であるから、ルールに乗っ取って罪に問うべきという考えも真っ当ではある。真っ当だけど、真っ当ばかりが重視された楽しいことが少ない世の中でいいのだろうか。
何故曖昧なものを曖昧なままで置いておけないんだろう。置いておくことで迷惑がかかる人がいるなら分かる。でもバンクシーのアートはむしろ観光利益だったり、多くの人の心を震わせたり、そういうプラスのことの方が大きいような気がする。

そもそもこういう批判をする人はバンクシーの作品を好きじゃないんだと思う。好きな人たちが大勢いるのに、干渉してきて奪いさっていく、なんて性格が悪いんだ。渋谷の街のアトムの絵が撤去されたのもこの現象だと思う。
正当性なんて人の感動の前では見過ごしてほしい。もちろん迷惑かけて悲しむ人がいるなら考えるべきだと思う。「でもルールはルールだから」っていう揚げ足取りの心の狭い人らに楽しいことを奪われていくことが本当に悲しく思う

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