こんなに大きな月を無視して生きるなんておかしい #13

自分を怒った上司は、今日の月を見てどう感じるのだろう。
「大きな月ですね」と話しかけたら、きっと「そうだねー」と空返事しかせず、自慢話の続きをするだろうな。
いつもより大きいな、綺麗だな、明るいな、ちょっと禍々しいな。という感動はそもそも感じることがないだろう。

怒られたのは、ミスとも言えない程の小さな事柄で、上司の指示の甘さもあった。それなのに「私はちゃんと指示したのに、なんで君はそういう対応をしたの?」と不機嫌に言われ、謝るしかなかった。謝っているのにそれを3回繰り返してきた。

その上司は夜中まで仕事をするし土日も出勤するような人なので、出会い始めの頃は仕事に意欲的ですごいという印象だったが、
蓋を開けてみれば、勤務時間中に、ずっとスマホをいじっていたり、若い人を捕まえて自慢話を平気で1時間するような人間である。意欲的じゃなくただダラダラ仕事をしているだけじゃないか。
そして長い時間をかけているくせに、私がその上司の下についてからどれほどその上司の適当な仕事を黙って形にしたか分からないくらい、質も最悪だ。

本当に老害はどうしようもない。
誰からも愛されない。愛がなんなのかを分かっていない。愛ではない何かを愛だと勘違いすることしかできない。

人に怒るという行為は、自分のミスを棚に上げないとできないという友達の言葉が、身に沁みて分かった。
老化により脳がみすぼらしく縮こまって、視野が狭くなってしまっているんだろう。もはや人間ではない、人外だ。

経験を重ねることにより正解は1つと勘違いしがちになって、老害化してしまうんだと思う。
自分自身も気をつけて年を取らねば。

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