【報告】初!Dabelでイベントをしたよ!
今回は、Dabelで行ったイベントの報告をします。
Dabelってなに?という方向けに、この記事では以下2点を目標に書きます。
①Dabelを使ってみたくなること
②今後のイベントに参加したくなること
備忘録を兼ねているため長いですが、お付き合い頂ければ幸いです。
◆目次
1.Dabelってなに?
2.なにをしたの?
2−1.企画概要
2−2.開催の動機
2−3.Dabelでおこなった必然性
3.どんな感じだったの?
3−1.どんな人が参加したの?
3−2.セットリスト
3−3.お菓子クイズ
3−4.良かったこと、難しかったこと
4.次回の告知
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【参考】今回の登場人物
1.Dabelってなに?
Dabel(ダベル)はios限定(2020年5月6日時点)の音声コミュニケーションアプリです。こちらの説明が抽象的で難しいのですが、例えるならば「適当にはいったバーの隣の会話」を盗み聞きして楽しむアプリです。盗み聞きのみならず、その会話に対して、そっと質問や意見をすることもできます。まさに、バー。そんな空間です。
音だけのため、既存のネットラジオやpodcastと言われればその類ですが、感覚としてはそれよりももっと内容が俗っぽく身近です。古い友人同士の電話、サイゼリアで行われる青年達の果てしない議論、銭湯での何気ない日常会話、ただのひとり言などなど。このような聞いても聞かなくても困らないけど、小耳にいれるとちょっぴり面白い会話がdabelで日夜行われています。
いずれもリスナーを意識しすぎない世俗的な会話がなんともいえないおかしみに繋がっています。うまく言えないのですが、人の温もり、人がそこにいて生きている実感を味わい、それを楽しむアプリと言えばいいのでしょうか(めっちゃ抽象的)。よくわからないけれども人間が好ましいと感じるなにかが、そこにある不思議なアプリです。全部、抽象的ですが、下記に該当する方はやってみて欲しいです。
☑︎ ZOOM飲みに疲れた
☑︎ なんか寂しい
☑︎ とにかく気兼ねなくおしゃべりしたい
☑︎ 勉強したことを定着するためにアウトプットしたい
なお詳細はすでに多くの方が書いてくれています。より興味のある方はご参照ください(というか説明不足なので読んでくれると嬉しいです)。
2.なにをしたの?
2−1.企画概要
今回なにをしたのかというと「ラジオごっこ」を行いました。その名も「タクミ&エミのアフタヌーンポルト」。
参加してくれる人(リスナー)から「春の曲。春の思い出」というテーマで春に聞きたい曲と、それにまつわるエピソードを募りました。エピソードはポルトのオーナーたくみくんが読み上げ、これまたポルトのお客様であるピアニストのエミちゃんにピアノで生演奏をしてもらう、という流れです。そしてその曲に対して、ああでもない、こうでもないとおしゃべりをしながら進んでいく、ラジオごっこをしました。後述しますが私の理想とする「エモいエピソード+音楽=もののあはれ」を体現した、そんな企画でした。
ちなみにポルトとは東京は有楽町にあるソーシャルバーのこと。毎日、店長がかわるユニークなお店です。わたしも2年間近く1日店長として立たせて頂きました。人様をこのように表現するのは恐れ多いですが、30人弱いる店長たちはみな人がよく、気さくです。そのためか、このお店ではゆるやかなつながりが広がり続けるステキな場所です。こちらにも、ぜひお立ち寄りくださいませ◎
2−2.開催の動機
さて、わたしは兼ねてから「エモいエピソード+音楽=もののあはれ」だと思っていています。知っている曲でも、エモいエピソードが加わることで既知の音楽が突然、得も言われぬ味わいを帯びて様変わりします。私は知っている曲が妙に艶めかしくなる、この感覚が大好きであります。この方程式は主にラジオで見かける演出ですが、「これを自分でも試したい!」っておもったのがそもそもの経緯、動機です。共感してくださる方は仲良くしてくださいね。
また、ただ音楽を流すだけでは機械的でおもしろみにかけると思っていたところに、ピアニストであるエミちゃんと出会いました。エミちゃんはピアノガチ勢(フランスに2年間留学!)であり、プライドをもってピアノに向き合っています。そんなプロに対して失礼千万ですが、バカを決め込みダメ元で「(かくかくしかじか)こんなことやりたくて、リクエスト曲、、、ピアノで生演奏してくれないかしら?」なんてお願いしたら「いいよ」の即答でした。感謝。
2−3.Dabelでおこなった必然性
そんなこんなで、開催に向けてコツコツ動き出しましたが大きな課題がひとつありました。当初はDabelの存在を知らず、流行りのZoomで開催を予定していたのですが、なんとZoomは楽器演奏には不向きというではありませんか!wifi環境を変えたり、デバイスを変えたりしたのですが、いずれも納得のいく音質とはなりませんでした。そんななかで「Dabelってアプリがいまきてるよ。使ってみたら?」という一声があり、Dabelと出会いました。
まだ述べていなかったのですが、Dabelの魅力の一つに「音質の良さ」が挙げられます。これ、圧倒的です。圧倒的なんです。やんごとないです。もちろん、楽器の音質も抜群に良い。Dabelを知って、ZoomからDabelでの開催に切り替えました。何度でも繰り返しますが、Dabelの音質は圧倒的です。
音質の良さゆえに、音だけでも感じられる人の温もりをぜひ体感してください。←この感覚を体感してほしいです
3.どんな感じだったの?
イベント中の画面。基本は音声のみですが、チャット機能もあって、音楽をききながらわちゃわちゃコミュニケーションをとっています。
3−1.だれがお客様として参加してくれたか
今回は最大で25名の方が参加してくださいました。参加者の属性を大別すると3つでした。
①ポルトのお客様
いわずもがな。ポルトの屋号をお借りしてのイベントだったので店長や常連さんがたくさん参加してくださいました。ありがとうございます!
②エミちゃんの生徒さん
エミちゃんはピアノの先生でもあります。小さい子供から大人まで幅広くレッスンをしていますが、今回は生徒さんが多数参加してくれました。なんと全員小学生!みんなの前で感想を喋ってもらったり、「いつか自分も演奏したい!」などと宣言してくれたりと場をなごましてくださいました。ありがとうございます!
③Dabelのみなさま
Dabelはオープンなコミュニケーションアプリです。特定の人だけでおしゃべりをすることができません。今回の企画も、アプリを立ち上げれば誰でも入ることができました。そのためDabelで仲良くなってくださった方から、物見遊山でお越しいただいた方など多くのDabelユーザーにも参加してくださりました。ありがとうございます!
3−2.セットリスト
今回はエミちゃんの負担を考慮し、リクエスト曲を8曲に限定しました。逆をいえば8曲も事前に練習をしてくださった、、、ということであり頭があがりません。エミちゃん改めて本当にありがとう!また、たくさんのリクエストもありがとうございました。
今回のテーマは「春の曲。春の思い出」でした。ここでは備忘録として8曲とそれぞれのエピソード要約版(意訳)をつけておきます。
1曲目:ドビュッシー「アラベスク」
(仕事がつらくて音楽に逃げたい。いやして)
2曲目:king gnu「白日」
(コロナ落ち着いたら婚活頑張るから勇気をください)
3曲目:松田聖子「瑠璃色の地球」
(友人の才能がこの曲でドンドン開花したんよ)
4曲目:スピッツ「春の歌」
(別れた彼氏が電話越しできかせてくれたなあ)
5曲目:荒井由実「ルージュの伝言」
(好きな女のためにおれ、なんだってやったんすよ)
6曲目:maroon5「sunday morning」
(これって実は雨の歌なんだよ、しらなかったろお前ら)
7曲目:イルカ「なごり雪」
(あたいこないだ誕生日。一人さみしかったわ)
8曲目:キャンディーズ「春一番」
(免許もってないけど、ドライブデートしたい)
アンコール:king gnu「白日」
(8曲のうちから再度リクエストを募り、最多票で決定)
こう振り返ると結構なボリュームですね。
どのエピソードもちゃんとエモ要素が入っており、ピアノの生演奏はもちろん、その後のタクミくんとエミちゃんのトークもエモの味わいを一層加速してくれました。また、Dabelでは聞いている人(リスナー)に喋ってもらう(スピーカー)機能があり、本人が喋ってもいい場合は、エピソードについて話してもらいました(これが案外もりあがる)。
3−3.お菓子クイズ
ちなみにエモエピ+生演奏のほかに、エミちゃんにはキラーコンテンツがあります。それが「お菓子クイズ」です。お菓子の名前のついた曲をエミちゃんが弾き、それをリスナー同士でああだこうだ考えて当てる、というものです。これも、盛り上がりました。
というのも同じ曲を聞いてもみんな解釈が違うため、参加者はお互いを理解し合おうと多くの言葉を用います。あたまにあるモヤモヤしたイメージを言語化しようと必死になります。その時のワードチョイスやオノマトペ、いずれにも差があって、その差が十人十色で楽しいんでございます。
ちなみに今回は「チョコバー」を弾いてもらったのですが「固そうだね」「ビターだ」「粒感ある」「かみごたえありそう」「はじけてるからポップコーンかな?」などなど多くの意見がでました。ちなみにチョコバーの曲はこんな感じ。聞いてみて、自分ならなにをイメージするか試してみてください!
3−4.良かったこと、難しかったこと
もはや長すぎて自分がつかれてきてますが、良かったこと難しかったことを箇条書きでまとめます。詳細は割愛。
■良かったこと
・参加者の属性が3つに分かれており、内輪感が強くならずにすんだ
・「エモいエピソード+音楽=もののあはれ」を検証できた
・エモエピのおかげか、ずっと温かい空気感に包まれていた
■難しかったこと
・ラジオパーソナリティみたいに上手に喋れない
・リスナーの方とのコミュニケーションをどうとるか
・マネタイズ(譜面代も回収できない。今回は赤字)
今回は完全無料で開催したのですが、リクエスト曲の譜面代で実質赤字になりました。すでにPORTOがやっているオンラインイベント同様、チャージ代の500円をお願いしようかと思ったのですが、オープンな場のため支払いに不公平感が発生してしまうことを考慮し今回は完全無料に。
ゆくゆくはリクエスト曲の譜面代くらいは回収できる仕組みづくりが急務です(赤字にならない)。
4.次回の告知
今回の「タクミ&エミのアフタヌーンポルト」は6月にも開催されることがきまりました。細かい仕様変更はあると思いますが、今回同様、皆さまからのリクエスト曲を生演奏。もちろんエピソードも送ってもらいます。
6月6日(土) 14:00~15:00
予定演奏曲数:上限4曲
テーマ:未定(決まり次第ご案内)
なお、先ほどのお金問題に関しますが、次回はリクエストされて採用された(演奏された)方には個別に500円のお支払いをお願いする予定です。
もちろん、投げ銭も喜んで!詳細が決まりましたらまたご案内させていただきます。
以上、つらつらと長く書いてしまいました。ここまでで4500字らしいです。
最後の最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。おしゃべりな性格は文章にもでるみたいですね。
ではでは、Dabelを使ってみること、6月6日(土)のイベントに参加してくださることを願って、こちらにて失礼します。最後までお付き合いありがとうございました!
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【参考】今回の登場人物(敬称略)
西岡克真:Dabelでいろんなことを試されています。やさしいあんちゃん。
https://note.com/ka2_nishioka
嶋田たくみ:ポルトのオーナー。ポルトも遊び来てね!
https://note.com/takumi_shimada/n/naa805865e38e
池山恵未:ピアニスト。ピアノ教室代表。ドビュッシーが好き。
https://note.com/emipomme97