パーキンソン病 ピロリ菌
グアム島はパーキンソン病の発症率が高いと知られている。
パーキンソン病とは、手が震えたり、筋肉がこわばったりするのだが
研究者はグアム島の中でも特に蘇鉄(ソテツ)の種を食べる習慣がある地域で
発症率が高い事に着目した。
この種に含まれる物質の中に“サイカシン”という人体にとって
毒性がある物質が発見されたのだ。
このサイカシンの代謝の産物として生まれる毒性物質が
“ホルムアルデヒド”と“ジアゾメタン”である。
詳しくはお調べになっていただければと思うが
\(◎o◎)/! ハッと気が付いたのですが
そういえば当院のクライアントの父が
パーキンソン病に罹患しており、職業は大工をなさっている!!?
そうホルムアルデヒドとは
接着剤、塗料、防腐剤などの成分であり、安価なため建材に広く用いられている。
エンバーミングにおいてもこの希釈液が用いられることが多い。
もちろん原因は一つでは無いと思うが、この物質の関与も無視できないのではなかろうか。
またこのサイカシンという物質は、ピロリ菌がつくり出す物質と酷似しているという点も気になる。
ピロリ菌とは実は人類の約50%がヘリコバクター・ピロリ菌を胃の中に持っているとされる。
この細菌はなぜ胃酸と消化酵素だらけの厳しい環境に住み着く必要があるのか?
ピロリ菌はこの環境で生き抜くため2つの戦略を編み出した。
1つ目は塩基性の物質を自分でつくり、この物質を使って胃酸を中和する。
2つ目は胃の粘膜に入り込むこと。
胃の粘膜はネバネバしていますが、このネバネバをサラサラに変える能力を持つのです。
これにより粘膜の中でも自由に動くことが出来る。
ピロリ菌は悪人説と、善人説がある。
そういった意味で言うと、上記説明は
胃の粘膜に入ったピロリ菌は細胞を傷つけ、破壊し、毒をつくるため
悪人と解釈する。
では、逆の善人説はどうなのだろうか?
ピロリ菌を持つ人は胃がんの発症率は高いが、
肺がんや脳卒中の確率が非常に低く、ぜんそく抑制にも関与しているとの見解もある。
研究者はピロリ菌が免疫システムの“安定”に関わっていると考えたのだ。
ピロリ菌が胃に付着すると、制御性T細胞という免疫細胞が大量につくられる。
例えば、怒り狂った免疫システムが
「この花粉野郎!出ていきやがれ!」と叫んでいるとしたら
この制御性T細胞は、
「まぁまぁ、落ち着きなよ。花粉君も偶然迷い込んできただけだよ」
と、落ち着かせているように、ようするに免疫機能を安定させているのです。
さて当院では、そのフラクタルな意味合いを考えていくわけだが
まさに、ピロリ菌が身体に何らかの影響を及ぼしているのであれば
それは“その意味が必要”だからと解釈する。
破壊したい、毒を吐きたい何かがあるのに
外に出さずに、無理やり中和させているような
激しい葛藤や、消化不良の思いを表現しているのではなかろうか?
東洋医学の五行の氣の運動状態としても
木【肝・胆】 中から外に出る働き (伸展)
火【心臓・小腸】 下から上に上る (上昇)
土【脾臓・胃】 安定している (安定)
金【肺・大腸】 上から下に下る (粛降)
水【腎臓・膀胱】 外から中に入る (収縮)
以上のように“胃”のキーワードは安定であり
そこに住み着くピロリ菌もまた安定という意味に関与すると思われる。
参考 ↓
最新の研究によれば、ピロリ菌はいくつかの型があり、その型と個々によって異なる遺伝子次第では「抗生物質を飲む」必要、つまり除菌する必要がないことがわかっています。
日本人のピロリ菌の大部分は毒性の強い「東アジア型」ですが、沖縄県の人たちには東アジア型だけでなく、毒性の弱い「欧米型」と似たタイプの遺伝子(CagA)が欠けているタイプが多く存在してまして、この毒性の弱い「欧米型」種であれば胃がんのリスクは極めて低く、除菌の必要もありませんので、ご自身が保有するピロリ菌の型次第となります。
ちなみに、CagAが欠けたタイプのピロリ菌は、東アジア型の亜種と判明しており、モンゴルや北海道の先住民族アイヌ、米国先住民が持つピロリ菌に酷似しています。
意外かもしれませんが、ピロリ菌タイプによって祖先の長き旅路がいま判明しようとしているのです。
高城未来研究所『Future Report』
Vol.605/Part2 より抜粋
このように病気や症状というのは
様々な要因が複雑に関与していると予想し
どんな外的要因が関与しているのか?
どんな内的要因の表現なのか?
と広~い意味で考え
なぜその症状を起こしているのか
身体からの声に耳を傾けるのが重要だと感じています。
※蘇鉄について 少し…
蘇鉄は“鉄で蘇る”と書く通り、枯れかかった時に鉄の釘を打ち込むと蘇ることに由来するという。
“蘇”とはチーズを意味するので、大陸から入ってきた植物では?とも想像する。
千葉県南房総市富浦町丹生
この辺りを散策すると蘇鉄だらけ。
そう、丹生とは鉱物資源であり、この辺りは採石場もあり
富浦、富山など貴重な鉱物資源が豊富であるのも想像できる。
そして、それを栄養にして育つ蘇鉄。
勝手な想像話だけど、地名や神社には歴史が刻まれているので
とても興味深いんです。
以上、お粗末様でした。
参考文献
・おしゃべりな腸 ジュリア・エンダース著 サンマーク出版
・ビジュアル「毒」図鑑200種 齋藤勝裕 著 秀和システム