アラフィフおやじの夏、青春18きっぷ一人貧乏鉄道旅の振り返り(宿は到着直前に予約)
アラフィフ世代、適応障害で長期欠勤中だった私が、この8月に一大決心をして、青春18きっぷを使い一人貧乏鉄道旅に出たときのお話の続きです。
前回は、出発日の様子をお話しました。
初日の到着地は京都府の福知山。
京都は過去にも来た事はあります。
今から35年前、高校の修学旅行で京都市内を観光したのが最後でした。
ですが、同じ京都府といっても福知山に降り立つのはこれが初めて。
今回の旅は、列車に乗ることが目的なので、
市内をゆっくり観光する時間はなく、一夜を過ごすだけにはなってしまいますが。
到着時刻は20:30。
夏とはいえ、流石にこの時間ともなると、完全に夜です。
紙の時刻表に騙される
紙の時刻表上は、福知山駅というのは山陰本線の主要駅ということで、駅名の列の中では途中停車する小さな駅と区別するため、太字で記載されています。
ここがまず、誤解の元で注意を要するところなのですが、
下の写真を見ると、京都、園部、綾部、福知山は、始発駅だったり、終着駅だったり、太字で書いてありますよね?
こう書いていると、
「なるほど、福知山って、結構大きな都市なのかな・・・」
と、勝手に自分で思い込んでしまう訳です。
しかし、現実はその思い込みが全く見当違いで、このことで宿探しに支障が出てしまうことがあるのです。
当日の宿探しには様々なリスクも
宿探しは、一日目いっぱい行ける所まで列車で移動しますので、流石にその日の最終到着地の駅に深夜近くに到着してから探すのはリスクが高すぎます。
例えそこそこ大きな都市であっても、当日の夜に飛び込みで
「泊まらせてください!」
なんて客を受け入れてくれる宿は、繁華街の所謂「大人用のホテル」や、ちょっと訳ありの怪しげな安宿みたいな所しかないですし、
田舎町に至っては、そもそも宿の数が少ないので、
町にある旅館やホテルは全て満室。
なんて事態も想定しておかねばなりません。
今回の旅は、予算カツカツの貧乏旅ですから、宿代は安いに越したことはないのですが、安いだけではなく、そこそこ清潔で安全に泊まれることも条件になります。
となると、「大人用のホテル」はそもそも安くないですし、
セキュリティがしっかりしていないゲストハウス的なところ(注:ゲストハウスが全てセキュリティに問題があると言っている訳ではありません)は、今回の旅では選択肢から外れることになります。
結果的に、どのような宿であれば、私の条件を満足してくれるかというと、こんな宿です。
第1位:格安ビジネスホテル
第2位:鍵付きのロッカーが備わっているカプセルホテル
第3位:個別ブース(フルフラット席)が備わっているインターネットカフェ
そして、福知山で宿泊できたのは、第2位の、
鍵付きのロッカーが備わっているカプセルホテル
でした。
奇跡的にカプセルホテルの予約ゲット!
私が福知山駅近くのカプセルホテルを予約したのは、宿泊当日の17:30頃。
ちょうど、福井県の敦賀駅で途中下車していた時のことです。
ですから、福知山到着の3時間前です。
「なぜこんなギリギリに予約したの?どの宿も空室が無かったらマズイでしょ!」
と、思いませんか?
それは私もよく分かっているのですが、それでも例えば遅くとも出発の前日に予約しておく、ということはやむなき事情により出来なかったのです。
その「やむなき事情」とは何ぞや?
それは、その日本当に予定通りに福知山に到着できるのか、出発前には確信が持てなかったから。と言うのが答えです。
この旅の初日、14本の列車を乗り継ぐわけです。
それも、ほとんどの路線は初めて足を踏み入れる場所。
当然、途中乗換をする駅も、ほぼ初めての場所です。
そして、中には乗換時間が2分や3分という、ギリギリのタイミングとなる駅も幾つかありました。
万が一、列車の到着が遅れてしまい、次に乗るはずだった列車が出発してしまったら、その後乗る予定だった列車の予定は全て狂ってしまいます。
場合によっては、福知山より前のどこか小さな町の駅でその日は終了!
なんてことも無いとは言えません。
基本的に日本の鉄道は、接続列車は前の列車の到着が遅れた場合は、出発を遅らせて待っていることが普通だとは思います。
ですが、どうも私は心配性なので、「もしも・・・」
の事を考えると、確信が持てませんでした。
それで、この日の旅程のほぼ8割方が完了し、ほぼ予定通りの到着が見えてきた段階で、予約に踏み切った。という訳です。
敦賀駅で、ネットのホテル予約サイトを複数チェックし、まずは予算で絞りこみます。
今回は、Booking.comとAgodaを相互比較して、最も条件が良い所を探しました。
しかしながら、ビジネスホテルは既に何処も満室、旅館は駅近くにはなく、唯一条件を満たすのは、駅から歩いて1kmほどの場所にあるカプセルホテル1件だけでした。
しかし、このカプセルホテルが福知山にある唯一の場所だったらしく、ホテル予約サイト上ではいずれも満室!
これは困りました。
出発日早々、駅で野宿か・・・
と、一瞬憂鬱な気分になりかけましたが、諦める前に、ダメ元で直接そのカプセルホテルに電話をしてみることにしました。
すると、淡々として口調の男性が電話に出ます。
私:今夜泊まりたいのですが、まだ空きありますか?
スタッフ:はい、大丈夫ですよ。どのタイプにしますか?
私:え!、空きあるんですね。それじゃ、温泉付きのタイプを。
スタッフ:それではお待ちしております。
なんと、ホテル予約サイト上は満室だったにも関わらず、部屋がまだあるじゃないですか!!
これで、野宿せずに済む・・・
その夜長旅で疲れた体を休められる宿を確保でき、ホッと安堵した瞬間でした。
このカプセルホテル、最上階に温泉があるらしく、宿泊者はそこを利用できるとの事でした。価格も貸しタオル、温泉使用料付きでわずか2,360円
この宿は、インターネット、漫画・雑誌読み放題、フリードリンク、インスタントフードやお菓子類も販売されており、カプセル内も清潔、鍵付きロッカーも無料と、私の求める条件を遥かに上回る満足度でした。
カプセルホテルなどというと、男性客しか宿泊しないのだろうと思っていましたが、女性客も普通に使用しているようでした。(勿論、男性用、女性用と、区画は別になっていますので女性にとっても安心感があると思います。)
福知山駅から15分ほど歩くのはちょっとしんどかった(雨が降っていました)ですが、入館後は温泉にゆっくり浸かり、フリードリンクの野菜ジュースを飲みつつカップヌードルBigサイズを食べて大満足。
宿泊費、食費込みで2,670円。
我ながら、諦めずに行動することで、幸運をつかんだ気がしました。(ちょっと自画自賛し過ぎですかね・・・(笑))
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。