【平和ビジネスへの道】#6 help I've cut myself & I want to save a life
こんばんは!かほりです。
今日は散歩中に、道路脇にいた亀を救助しました。人生で亀の命を救う日が来ると思っていなかったので、いつ竜宮城に連れて行ってもらえるかワクワクしています。
さて、今日は亀…ではなく、誰かの命を救う素敵な商品をご紹介します。
「help I've cut myself & I want to save a life」という商品です。
■抱えている問題
世の中では、毎年65万人もの白血病患者が発生している。残念なことにそのうちの半分以下の人しか骨髄ドナーとマッチングできず、多くの人が命を落としてしまう。(人種によってもマッチング率は大きく左右されるよう)
世の中には、骨髄バンクへの登録をしたいと思っている人はいるが、「痛そう」「どこへ行けばいいのかわからない」といった漠然とした不安がある。
実際は、たった数滴の血液提供で登録完了するのだが、忙しい日常の中で、わざわざ専門機関に自ら赴いたり、自費で骨髄バンク登録キットを注文し、送り返す手間をとる善人は少なかった。
■着眼点
数滴の血液で骨髄提供登録が完了するのであれば、血液が出ているタイミングを狙えばいいのでは?
■解決策
骨髄バンク登録キットと、絆創膏をセットにして販売した。
血が出てしまったタイミングで、綿棒で採血し同梱の封筒によって専門機関に送付することで、ドナー登録が完了する。
病院へ行く、採血する、登録キットを買うなど、登録までに存在していた数々のハードルをなくすことに成功した。
■結果
わずか数か月でキットの売り上げは1900%増加、骨髄バンクへの登録者は3倍になった。
ああ、美しい…。なんと美しくデザインされた商品なんでしょう。
やりたいという意志はあっても、めんどくさくてなかなかできていないことって、多いですよね。身近に当事者がいる場合は別ですが、自分のための行動ではない限り、相当な善人でないとわざわざ時間やお金を使ってドナー登録を行う人は少ないと思います。
通常ネガティブである怪我の瞬間を、命を救うチャンスにポジティブに変換してしまうこの商品の素晴らしさ…。
そして、ちゃんと売り上げを伸ばしながら結果を出していること…。全てにおいて美しすぎます。
検査キット自体はオンラインで購入することが可能ですが、日本の骨髄バンク登録には未対応のようです。
これ、絆創膏メーカーさん、骨髄バンクさんやった方がよくないですか!どうにかなりませんか!←
力になりたいのに、なれない現状
私には若くして白血病を発症した友達がいるのですが、彼女はなかなかドナーが見つからず、最終的にさい帯血に救われたという話をしていました。
さい帯血とは、出産時の母体と胎児を繋ぐへその緒や胎盤に流れている血液です。さい帯血には「幹細胞」という、体のさまざまな種類の細胞のもとになる細胞が豊富に含まれています。赤血球・白血球・血小板などの「血液のもと」となる造血幹細胞は高い造血能があるので、白血病や再生不良性貧血などの難治性血液疾患の治療に役立つそうです。
友達がそう教えてくれたので出産するときは、必ず公的さい帯血バンクに提供しようと心に決めていたのですが、出産時にバンクと提携している医療機関でないとダメみたいです。
地元の四国には一つもない…(涙)
民間機関で保管する方法もあるようですが、民間のものだと国の基準に批准していないため、第三者への提供は基本できないとのこと。がびーん。
こういうことって、あまり知らなくないですか?少なくとも私は当事者の友達がいなければ全く知らなかったと思います。
ただでさえ量が少なくて貴重な、さい帯血。当たり前にこういうことが知られている世の中になったら、救える命も、もっともっと多いだろうに…。
なんとかしなくちゃー!
それでは、今日はこの辺で。
Peace!