【仮面ライダーリバイス考察】第43話:真澄の狂気とジョージの役割。
本日第43話が放送された仮面ライダーリバイス。
大二がそう簡単に家に戻らないのは、物語として非常に納得度が高い反面、見ていてかなりキツいものがある。
アクションについてはしっかりと見応えがあり、いよいよ終盤戦に入ってきたなという迫力も感じられた。
それでは今週も、明かされた情報をもとにリバイスの今後について考えていきたい。
真澄の狂気とジョージの役割
突如暴露された真澄の罪。
それは、まだ幼かった息子(ジョージ)に自らの悪魔を移植していたというなんとも恐ろしいものだった。
本考察では当初バイス=元太の悪魔であると考察していたが、まさか狩崎家の方に的中しているとは思いもしなかった。
ただ、残り10話もないこの状況で今後ジョージにどれだけ時間を割けるかが大きな問題となる。
真澄の悪魔をジョージの前に登場させ、一度は衝突させ、そして和解させ、最後には変身する!なんて時間はもちろん無い。
現実的な落とし所としては"スピンオフへの前振り"なのだろうが、ここではあくまで本編において回収をされる前提として話を進めたいと思う。
現在リバイスが抱える最大の問題、それはやはり大二だ。
元太によって先週与えられた"自分の悪魔を許す"という選択肢。
悪魔を許す事は自分を許す事とイコールなわけだが、残念ながら大二の理解はその手前で止まり、
自分にはもう許せる悪魔(カゲロウ)がいない→だからこそカゲロウとの闘いを無駄にしたくない→自分の正義を貫く
という結論に至ってしまう。
つまり大二にとって問題なのは「許せる相手がもうこの世にいない」という一点に集約する。
ここで狩崎家に話を戻そう。
真澄は死を目前にして最大の爆弾を落とした。
ジョージはそれを受け入れる事ができず、その場を後にした。
恐らくこの件は、問題の解決よりも真澄の死の方が先に訪れると予想される。
ジョージ狩崎に物語として与えられた役割、それは、「もう会えなくなった人を許す」姿を大二に見せる事なのではないだろうか。
今の自分、今の相手ではなく過去の自分、過去の相手を許す事こそ大二を取り戻す鍵となるはずだ。
対照的だったヒロミと赤石
大二からどうすればいいか聞かれた際「お前自身が決めろ」と突き放したヒロミだったが、結局彼が赤石のもとへ歩き出すと「そっちじゃない!戻って来い!」と発言のブレが余りにも激しかった。
散々突き放しておいて、出された結論が自分の考えと違うと否定する。これは典型的なパワハラ上司の思考だと言える。
光に関してもそうだが、今回明らかに致命的反動がありそうな必殺技を準備する彼を誰一人止めようとせず、それどころか「頑張れ」と声をかける一輝にはある種の異常性を感じた。
赤石打倒について、今回光にただならぬ決意があったのはわかる。ただ、誰か一人でも光を止めてやる人間がいてほしかった。
それに限らずここ最近のウィークエンド陣営(五十嵐家含む)には自己犠牲を美徳とする傾向が見られすぎて正直見ていられない。
それにより赤石の方が人間的魅力で勝ってしまっているのが良い例だ。
今回正式に退場となった赤石であったが、ヒロミと違い自分の意にそぐわぬ行動をした大二に対して「そうだ。悪くないぞ。」と受け入れて見せる気概があった。
結局最後まで一輝たちは赤石に勝てなかった。
力ではなく主張や人間的魅力でちゃんと乗り越えなければならない壁であった赤石を、あろうことか力だけで消し去ってしまったのだ。
赤石は死んだ。人として成長できないまま彼らはギフと闘わなくてはならない。
そうなればこの先待つのは単なる力のぶつかり合いだけではないだろうか。
ともあれ次週予告では大二の新フォームらしき後ろ姿が映っており、この件が解決するのなら今後は本当にギフとの闘いに集中するだけになるのかもしれない。
劇場版では兄妹3人揃っているようだし、単なる帳尻合わせにならないかという不安もあるが今はひとまず赤石の最期に思いを馳せながら来週を待ちたい。
(仮面ライダーリバイス公式サイト リンク)
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