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【仮面ライダーリバイス考察】第46話:ジョージの悪魔は2体いる?

本日第46話が放送された仮面ライダーリバイス。

記憶が消えていく中で「どの記憶がいつ消えるかわからない」という設定は物語に適度な緊張感を生んでおり非常に面白いと感じた。
今回「実家が銭湯」というかなり重要かつ基本的な情報すら記憶から抜け落ちてしまった一輝だが、次に消えていくのは家族の誰かの記憶なのかもしれない。
ジャンヌの強化については危惧していた通り何の推進力にもならなかった上、ラブコフの関西弁に関してはもう何も言いたくないほど酷かったので今回は触れない。

それでは今週も、明かされた情報をもとにリバイスの今後について考えていきたいと思う。


誰でも変身できる世界

今週のテーマはストレートに「変身」だろう。

自らの弱さを自覚した上で、それでも償いの為、人を護る為に変身した玉置。
弱さの象徴であったラブコフの存在を受け入れ、共に闘うと決めた事でインビンシブルジャンヌに変身したさくら。
人は間違いを認める事で誰でも変身できると説いた一輝。(この場合の変身はライダーへの変身を指しているわけではないが)

私は今まで、「変身できなくても誰かの役に立つ事、誰かを助ける心そのものがヒーロー的(仮面ライダー的)である」と話してきたが、リバイスはその逆、「全ての人間がもともと変身資格を持つ」という解釈を見せた。

これは平成初期から中期のライダー作品に多く見られた主張であり、特に平成3作目・龍騎と4作目・ファイズに顕著だった。
今回、令和3作目となるリバイスがこの解釈に回帰するという事自体がなかなかに感慨深い。

玉置には変身以外の形で成長を見せてほしかったというのが正直なところではあるが、それでも「誰もが変身可能」である事を表現する上で必要だと言うのであればこれ以上本件について言及するつもりはない。


最後の敵はジョージ・狩崎?

今週まさかの闇堕ちを披露したジョージ・狩崎。
死に際の父から「悪魔の移植」というとんでもない告白を受けている事を加味すればやむを得ない気もするが、展開的にはどうしても唐突に見えてしまった。

劇場版のネタバレにはなってしまうが、ジョージは時系列で言うと46話と47話の間にあたる「劇場版仮面ライダーリバイス バトルファミリア」内において自らの悪魔であるシックを登場させている。今週のラストシーンの後の出来事だ。
今回登場した悪魔のシルエットもシックのものと見てまず間違いないだろう。

ただ、シックは劇場版内で消滅させられており、来週時点では既に存在しないはず。となれば本編においてジョージは自らの意志で反乱を起こすという事か。

そうでない可能性がただ一つ考えられるとすれば、「真澄に移植された悪魔」の影響による暴走だ。

シックは、劇中でジョージから「昔は好奇心旺盛ないいコだったのに」といった趣旨の発言を受けている事からも幼少期からジョージの悪魔として共に暮らしてきた事が伺える。
加えてジョージのトレードマークとも言える"シャツにネクタイ"というスタイルはシックにも見られ、「シック=ジョージの悪魔」という説を補強するのに一役買っている。

となると、真澄によって移植された悪魔はまだ一度も登場していない事になる。

真澄の告白を受けた際の反応からしてもジョージは自らに父の悪魔が移植された事を知らなかった。
つまりジョージの中にはもともと2匹の悪魔が棲んでおり、来週以降ジョージを暴走させるのは「真澄の悪魔」であると予想する事もできる。

「体内で悪魔を2匹飼っていた唯一の存在」となれば、ジョージラスボス化についても少しは説得力が生まれてくるだろう。

「誰でもライダーになれる」というメッセージは、「敵もライダーになれる」というブーメランとなり一輝たちに投げかけられる。

その結末が五十嵐家に、そして視聴者にどのような道を示すのか。

今はただ、静かに来週の放送を待ちたい。


(仮面ライダーリバイス公式サイト リンク)
https://www.tv-asahi.co.jp/revice

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