今週の水関係の話題(2022/11/28ー2022/12/4)
一週間飛ばしていましたがなにやらいろいろ動いているようで。
活性炭の入札談合に関する損害賠償請求訴訟の提起について(東京都)
https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/press/r04/presss221121-01.html
損害賠償を請求したけれど支払ってもらえないので訴訟を提起した、と。争うつもりだということでしょうか?
水道会社の社長たちが軒並み年収1億円以上に…イギリスが「水道の完全民営化」を後悔しているワケ(プレジデント Online)
フラクタ 加藤さんの論考。英国と日本の違いが書かれています。日本だと、料金の決定権を公が持っているので、まったく同じ状態になることは無いでしょう。民間との役割分担という意味で、反面教師とすべきことは多いですね。
水道水からの異臭の改善について(12月3日19時20分時点) 兵庫県三田市
民間の蒸留酒工場から河川に排水が誤って流入したもの。浄水場ではアルコール成分は除去できないのですが、できれば、配水前に検知できることがのぞましい。
福岡市の水道水で臭いの苦情(福岡市 22/11/29)
2-MIBが24ng/Lということで、においを感じられる方は多かったと思われます。
ワールドカップの配水量への影響
停電で配水圧力低下というのはありうる話。
この記事で気になったのは浄水場の写真。沈澱池とろ過池のサイズ比率が不思議です。日本で作るとろ過池がもっと大きい(沈澱池が小さい)。全体の面積が不明なのでどっちが真実かわからないのですが、ろ過池のろ過速度上げている可能が高そう。
柏井浄水場東側二次ろ過施設機械設備工事(千葉県)
入札予定には「膜ろ過装置(MF、有機膜)16基、薬品洗浄設備 一式、排水設備一式の設置」とのこと。
急速ろ過池⇒活性炭接触池のフローだったので、膜ろ過施設を活性炭接触池の後ろにつけるものですね。数年前に、現地で実験しているのは拝見していましたので、その結果をもとに方式決定したものと思われる。そのため、おそらくきわめて限定された入札参加者になったのでしょう。日本でも有数の大きさの膜ろ過設備になるのではないかと思われます。落札額は56億円とのことで、なかなかの大きさです。