PE面接対策19:ファンド別サーチ(NSSK/日本産業推進機構編)
はじめに
本記事の対象者はPEファンドへの転職希望者です。
本シリーズではファンド各社の特徴について記載します。
就職活動においては転職先を知ることはとても重要な一方で、ファンド各社の情報は、各社HPおよび一部転職エージェントによるPR記事があるものの限定的な状況です。ここではネットサーチに加え、私個人の印象、社員、元社員から得た1次情報、2次情報を含め記述し共有します。
※大きく外れていないと信じている情報を書きますが、完全性・正確性については担保できない点ご留意願います
今回はSmall-Mid CapファンドのNSSK(日本産業推進機構)について書いていきます。過去のAP、ポラリス、カーライル、CVC、丸の内キャピタル、JIP、NIC、D Capital、ロングリーチ、CITIC、CLSA、Lキャタルトン、PAG、IAP、JGIA、J-STAR、インテグラルの記事も併せてご覧ください。
日系Mid-Large Capファンド全体の特徴(再掲)
ここでの日系Mid-Large Capの対象はざっくりファンドサイズ7・800億円以上を想定しています。
そうしたファンドの特徴としては
・元々は小さなファンドから初めて複数回ファンドを組成している。従い過去のターゲットサイズで今のターゲットサイズは変わっていることも多い。→「やりたい案件は?」という質問に答える際はターゲットサイズの変遷を踏まえて回答すると"わかっている"感を出せてよいです
・10年以上の歴史がある。従い組織体制としてもシニア(パートナー・MD)が詰まっているところが多い
→自身の昇進余地はざっくり認識しておくと入社後GAPがなくてよい
・そろそろ創業時の経営チームが高齢化・承継が課題
・少なくとも業界内では知名度があるので、持ち込み案件が一定あり、入札案件に呼ばれやすい傾向
・安定したマネフィー収入による日系ファンドとしては一定の報酬水準がある
自身とのフィットを確認すべきチェック項目(再掲)
チェック項目は各自で持っていると思いますが、少なくとも下記については確認をした方がよいでしょう
1.ファンドの投資スタイル
ー投資の意思決定方法(合議制、IC委員長一任等)
ー業種の偏り(BtoB、IT、ヘルスケア、小売り・サービス、多店舗展開・・・)
ー投資手法の偏り(事業承継/カーブアウトバイアウト、再生、成長投資)
ー得意なアングル
2.報酬水準
ーベース+ボーナス、イベントボーナス
3.キャリー配布
ーディールキャリーかファンドキャリーか。どのタイトルから対象か
4.ワーキングカルチャー
5.主要メンバーのバックグラウンド
記事の対象として想定する日系Mid-Large Capファンド
・AP(アドバンテッジパートナーズ)
・ユニゾン
・JIP
・ポラリス
・丸の内キャピタル
・インテグラル
・NIC
それでは本記事ではNSSKについて書いていきます。
NSSK:概略
2014年に元TPGキャピタル日本法人代表の津坂純氏主導の下設立。日本の中小企業支援に特化したPEファンド。日本産業推進機構1号・2号、中部・北陸地域活性化の3つの有限責任組合を運営し、企業価値ベースで10億から500億円規模の企業・事業を中心に対象としている。
”使命”は誇れる結果を生み出す No.1の投資運営会社を築きあげ 日本ひいては世界の環境・社会・企業統治に貢献すること、としてトップの津坂氏の役職にESGコミュニティ長とついており、"ESG"をかなり意識したガバナンス構築をしていることは新世代ファンドらしい特徴
NSSK:これまでの設立ファンド(日本バイアウト)
NSSK1号ファンド(2015年?)300億円?程度と推察
NSSK2号ファンド(2017年10月)600億円
NSSK3号ファンド(2022年?)800億円?程度と推察
地域インパクト投資1号ファンド(2017年)60億円
地域インパクト投資2号ファンド (詳細不明)
投資実績(28件 ※HP掲載分)
ここからはNSSKの特徴を前述「自身とのフィットを確認すべきチェック項目」で書いた5つの観点(1.ファンドの投資スタイル、2.報酬水準、
3.キャリー配布、4.ワーキングカルチャー、5.主要メンバーのバックグラウンド)+余談・噂から考察していきます。
なお、前回同様、当初は500円と価格設定を致します。
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