PEで働く人に求められている7つのもの
今回はPEファンド転職希望者からよく受ける質問『PE/バイアウトファンドに向いているのはどんな人ですか?どんな人がPEで働いているのですか?」に答えるべく、これまでのツイートも振り返りながら、記事を書いてみます。
PEが求める人材像
①好奇心をもって新しい業務へ直ぐにキャッチアップする吸収力の高さ
そのままです!コンサルでも同じ能力が求められていたので、そこは同じですね!違いがあるとするとアサインされたPJだけでなく、自分で投資先を探す必要もあるのでより好奇心のアンテナを高く持って日常を過ごすことが重要です
②素直に愚直に取り組める泥臭さ
ワーク量が多い、投資先の業績がよくない、あるいは新規投資ができない、等で苦しい時は必ずあります。そういった困難な時もしっかりやるべきことをやれる素直さ、愚直さは重要です
③落ち着いた大人なビジネスコミュニケーション力
PEは20代でASとして入社することも多いです。一方で投資先の経営陣は40後半~70代と年上が多いです。株主パワーは奥底に持ちつつも、前面に出さずにしっかりコミュニケーションする力が求められます。またLP、銀行、他外部プロフェッショナルとステイクホルダーは多い中で、適切なコミュニケーションが求められます
④PEでパートナーまでやる!という強い業界への執着心
ファンドビジネスは1本10年と息の長いビジネスです。ファンドレイジングしてから投資先を探し、投資実行・リターン創出までで1セットです。また通常はファンド2・3本やるのでまとめると18~22年やりきるコミットが必要です
⑤数字、リターンへの強い拘り・オウナーシップ
リターンをLPへお返しGP自身、ファンドマネージャー自身も儲けるのが本業です。その上ではリターンへの強いこだわりを持つことが重要です。そしてそれはシニアメンバーは当然ですが、ジュニアメンバーにも強いオウナーシップが求められます。少数精鋭でリターンを創出する集団。それがPEファンドです
⑥答えのない問いへ取り組む力
投資に正解はありません。しっかり自分の頭で考え切る思考体力が求められます。特に投資意思決定前の判断は正しいか、投資委員会を通せるかの際には当事者として考え抜くことが求められます。また、PEファンドのマネージャーには大きい裁量があり、自身で答えのない問いへ取り組む力が求められます。投資後の日々の投資先経営陣、マネージャーとのコミュニケーションにおいても出せているか、自問自答しましょう。投資先では日常茶飯事でイシューが発生します。日頃から考える癖がないと、価値ある、規律のきいた投資家になれません。また、エグジット判断も常に回答がありません。IPOを狙うのが良いのか、デュアルでトレードセールも狙うのか、いつ、だれに、どこまで情報開示をするのか、日々分岐があるので考え抜き、決めた意思決定を正解にするためにやりぬきましょう!
⑦誠実さ・インテグリティ
どの仕事でも求められるのがインテグリティです。特にPEファンドにおいては、LPのお金を預り大きなお金を扱うこと、銀行から多額の借入を行いレバレッジをかけること、株主として投資先の経営に携わるため役職員、取引先、顧客先への影響力があることから極めて重要です。肝に銘じて仕事をしましょう
本日は以上です