PE面接対策28:ファンド別サーチ(ペルミラ編)
はじめに
本記事の対象者はPEファンドへの転職希望者です。
本シリーズではファンド各社の特徴について記載します。
就職活動においては転職先を知ることはとても重要な一方で、ファンド各社の情報は、各社HPおよび一部転職エージェントによるPR記事があるものの限定的な状況です。ここではネットサーチに加え、私個人の印象、社員、元社員から得た1次情報、2次情報を含め記述し共有します。
※大きく外れていないと信じている情報を書きますが、完全性・正確性については担保できない点ご留意願います
今回はアントキャピタルについて書いていきます。過去のAP、ポラリス、カーライル、CVC、丸の内キャピタル、JIP、NIC、D Capital、ロングリーチ、CITIC、CLSA、Lキャタルトン、PAG、IAP、JGIA、J-STAR、インテグラル、NSSK、ユニゾン、MBK、Bain Cap、アスパラント、Lone Star (Hudson)、EQT、アント、野村キャピタル(NCAP)の記事も併せてご覧ください。
外資Large Capファンド全体の特徴・論点
ここでの外資Large Capの対象はざっくりファンドサイズ2,000億円以上を想定しています。
そうしたファンドの特徴としては
・元々本国(米国、欧州又はアジア)で複数回ファンドを組成しており、日本国外でのトラックレコードが豊富
・ファンドの投資対象はグローバルか、アジアリージョンか、ジャパンファンドか
・ICの意思決定に際しどこまで日本チームが形式的/実質的な権限をもっているのか
・ファンドとしてオークションにどんどん出ていくのか、相対案件を目指していくのか
・インダストリーフォーカスがあるか
・大きくなればなるほど、ファンドサイズ自体で一定の差別化要素ができる&競争を減らせる。超大型案件となると実際にできるファンドは片手に限られる
・PEの中でも最もcompetitiveな報酬水準
自身とのフィットを確認すべきチェック項目
チェック項目は各自で持っていると思いますが、少なくとも下記については確認をした方がよいでしょう
1.ファンドの投資スタイル
ー投資の意思決定方法(合議制、IC委員長一任等)、日本のみで意思決定できるのか、グローバル、アジアでICを開くのか
ー業種の偏り(BtoB、IT、ヘルスケア、小売り・サービス、多店舗展開・・・)
ー投資手法の偏り(事業承継/カーブアウトバイアウト、再生、成長投資)
ー得意なアングル
2.報酬水準
ーベース+ボーナス、イベントボーナス
3.キャリー配布
ーディールキャリーかファンドキャリーか。どのタイトルから対象か
4.ワーキングカルチャー
5.主要メンバーのバックグラウンド
記事の対象として想定する外資Large Capファンド
・カーライル
・ベイン
・KKR
・MBK
・CVC
・EQT/ベアリング
・ブラックストーン
それでは本記事ではペルミラについて書いていきます。
ペルミラ:概略
1985年欧州にて設立、2005年にアジア最初の拠点として東京オフィスを開設した。ヨーロッパ、アメリカ、アジアにオフィスを展開。1985年の設立以来、総額約650億ドル(約7.3兆円)の資金を長期的なプライベートエクイティ投資(マジョリティ)およびグロース投資(マイノリティ)を行っており、4つの注力セクター(テクノロジー、コンシューマー、サービス、ヘルスケア)において、これまで300社超への投資を実行。バイアウト案件に限ると約170件。ペルミラはテクノロジー投資において幅広い実績があり、これまでにエンタープライズクラウド、SaaS、フィンテック、オンラインマーケットプレイスなどの領域において、合計67社に総額187億米ドル(約2.1兆円)を投資。なお、ペルミラには、欧州、北米、アジアの15拠点で350名以上のスタッフが従事。平均投資期間は5年を超え、米系ファンドと比較すると保有期間が長く、IRRよりMOIC狙いが明確な点が特徴。日本マーケット向けの投資は他外資ファンドと比較しても少ない。東京オフィスの人間もクロススタッフィングをされること、また海外オフィスの投資案件における日本市場のDDや海外展開支援なども行っており、やることがないわけではなさそう。ただし、2022年に入り東京オフィスは人員を大幅削減しており、今後の東京オフィスの活動方針は不透明になっている
運用中のグローバルファンド
バイアウトファンド:2019年に 110 億ユーロ (約 1.3 兆円*)の7号ファンドを設立
グローバルファンド:2021年に40億ドルのPermira Growth Opportunities第2号ファンドを設立
日本での投資実績
日本での投資実績としてはアリスタサイエンス社、あきんどスシロー、ジョンマスターオーガニック
APACでの投資実績(2022年11月30日時点のHPより)
ここからはペルミラの特徴を前述「自身とのフィットを確認すべきチェック項目」で書いた5つの観点(1.ファンドの投資スタイル、2.報酬水準、
3.キャリー配布、4.ワーキングカルチャー、5.主要メンバーのバックグラウンド)+余談・噂から考察していきます。
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