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PE面接対策12:ファンド別サーチ(CLSA編)

はじめに

 本記事の対象者はPEファンドへの転職希望者です。
 本シリーズではファンド各社の特徴について記載します。
 就職活動においては転職先を知ることはとても重要な一方で、ファンド各社の情報は、各社HPおよび一部転職エージェントによるPR記事があるものの限定的な状況です。ここではネットサーチに加え、私個人の印象、社員、元社員から得た1次情報、2次情報を含め記述し共有します。
※大きく外れていないと信じている情報を書きますが、完全性・正確性については担保できない点ご留意願います

 今回はMid CapファンドのCLSAについて書いていきます。過去のAPポラリスカーライルCVC丸の内キャピタルJIPNICD CapitalロングリーチCITICの記事も併せてご覧ください。

Mid-Large Capファンド全体の特徴

 ここでのMid-Large Capの対象はざっくりファンドサイズ7・800億円以上を想定しています。
そうしたファンドの特徴としては
・元々は小さなファンドから初めて複数回ファンドを組成している。従い過去のターゲットサイズで今のターゲットサイズは変わっていることも多い。→「やりたい案件は?」という質問に答える際はターゲットサイズの変遷を踏まえて回答すると"わかっている"感を出せてよいです
・10年以上の歴史がある。従い組織体制としてもシニア(パートナー・MD)が詰まっているところが多い
→自身の昇進余地はざっくり認識しておくと入社後GAPがなくてよい
・そろそろ創業時の経営チームが高齢化・承継が課題
・少なくとも業界内では知名度があるので、持ち込み案件が一定あり、入札案件に呼ばれやすい傾向
・安定したマネフィー収入による日系ファンドとしては一定の報酬水準がある

自身とのフィットを確認すべきチェック項目(再掲)

 チェック項目は各自で持っていると思いますが、少なくとも下記については確認をした方がよいでしょう
1.ファンドの投資スタイル
 ー投資の意思決定方法(合議制、IC委員長一任等)
 ー業種の偏り(BtoB、IT、ヘルスケア、小売り・サービス、多店舗展開・・・)
 ー投資手法の偏り(事業承継/カーブアウトバイアウト、再生、成長投資)
 ー得意なアングル
2.報酬水準
 ーベース+ボーナス、イベントボーナス
3.キャリー配布
 ーディールキャリーかファンドキャリーか。どのタイトルから対象か
4.ワーキングカルチャー
5.主要メンバーのバックグラウンド

記事の対象として想定するMid-Large Capファンド

・AP(アドバンテッジパートナーズ)
・ユニゾン
・JIP
・ポラリス
・丸の内キャピタル
・インテグラル
・NIC
・ロングリーチ

それでは本記事ではCLSAについて書いていきます。
CLSAはロングリーチ、CITIC同様、香港に本拠地を持つファンドです。ただし、前述の2社と比較すると、日本ファンドの独立色が強く、実際に独立へ向けたステップが踏まれているファンドと理解をしています。また上記日系Mid Capファンドと並んで検討する方が多いため、記事化しました

CLSA:概略

 CLSAは世界15ヶ国で展開する証券・投資グループ。香港に本社を置き、元々は企業リサーチと証券仲介業務を扱っていましたが、その後、投資活動を開始。日本に進出したのは2006年以後、中堅規模の企業をメインに投資を行っている。
 日本ファンドはサンライズ・キャピタルという名称を持って運営しており、現在4号ファンドを運営中
 清塚氏をヘッドに日本ファンドを運営し、CLSAグループから独立を企図しており、これから徐々にCLSAグループへの依存度を下げ、日系独立ファンドへの道を歩んでいく計画
 日本の中堅企業向け事業承継案件に強いSmall-Mid Capファンド

CLSA:これまでの設立ファンド

  • 2号ファンド(2010年)210Mドル

  • 3号ファンド(2017年)400Mドル

  • 4号ファンド(2020年)450Mドル


 ここからはCLSAの特徴を前述「自身とのフィットを確認すべきチェック項目」で書いた5つの観点(1.ファンドの投資スタイル、2.報酬水準、
3.キャリー配布、4.ワーキングカルチャー、5.主要メンバーのバックグラウンド)+余談・噂から考察していきます。

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