PE面接対策11:ファンド別サーチ(CITIC/ Trustar Capital編)
はじめに
本記事の対象者はPEファンドへの転職希望者です。
本シリーズではファンド各社の特徴について記載します。
就職活動においては転職先を知ることはとても重要な一方で、ファンド各社の情報は、各社HPおよび一部転職エージェントによるPR記事があるものの限定的な状況です。ここではネットサーチに加え、私個人の印象、社員、元社員から得た1次情報、2次情報を含め記述し共有します。
※大きく外れていないと信じている情報を書きますが、完全性・正確性については担保できない点ご留意願います
今回はMid CapファンドのCITICについて書いていきます。過去のAP、ポラリス、カーライル、CVC、丸の内キャピタル、JIP、NIC、D Capital、ロングリーチの記事も併せてご覧ください。
Mid-Large Capファンド全体の特徴
ここでのMid-Large Capの対象はざっくりファンドサイズ7・800億円以上を想定しています。
そうしたファンドの特徴としては
・元々は小さなファンドから初めて複数回ファンドを組成している。従い過去のターゲットサイズで今のターゲットサイズは変わっていることも多い。→「やりたい案件は?」という質問に答える際はターゲットサイズの変遷を踏まえて回答すると"わかっている"感を出せてよいです
・10年以上の歴史がある。従い組織体制としてもシニア(パートナー・MD)が詰まっているところが多い
→自身の昇進余地はざっくり認識しておくと入社後GAPがなくてよい
・そろそろ創業時の経営チームが高齢化・承継が課題
・少なくとも業界内では知名度があるので、持ち込み案件が一定あり、入札案件に呼ばれやすい傾向
・安定したマネフィー収入による日系ファンドとしては一定の報酬水準がある
自身とのフィットを確認すべきチェック項目(再掲)
チェック項目は各自で持っていると思いますが、少なくとも下記については確認をした方がよいでしょう
1.ファンドの投資スタイル
ー投資の意思決定方法(合議制、IC委員長一任等)
ー業種の偏り(BtoB、IT、ヘルスケア、小売り・サービス、多店舗展開・・・)
ー投資手法の偏り(事業承継/カーブアウトバイアウト、再生、成長投資)
ー得意なアングル
2.報酬水準
ーベース+ボーナス、イベントボーナス
3.キャリー配布
ーディールキャリーかファンドキャリーか。どのタイトルから対象か
4.ワーキングカルチャー
5.主要メンバーのバックグラウンド
記事の対象として想定するMid-Large Capファンド
・AP(アドバンテッジパートナーズ)
・ユニゾン
・JIP
・ポラリス
・丸の内キャピタル
・インテグラル
・NIC
・ロングリーチ
それでは本記事ではCITICについて書いていきます。
CITICはロングリーチ同様日系ファンドではないものの、アジアアングルを持つファンドとして一定のプレゼンスを持っております。また上記日系Mid Capファンドと並んで検討することが多いため、記事化しました
CITIC:概略
シティック・キャピタル・パートナーズ(CITIC Capital Partners)は、香港を本拠とするシティック・キャピタル・ホールディングス(CITIC Capital Holdings Limited)のプライベート・エクイティ部門で、中国、日本、米国のそれぞれの企業を対象にした中国ファンド、日本ファンド、国際ファンドの各ファンド事業を運営。
シティック・キャピタル・パートナーズは本社の香港をはじめ、上海、北京、東京、ニューヨークのオフィスに200人以上の社員を擁し、投資運用と投資顧問を行うシティック・グループのプライベートエクイティファンドを運用する投資会社。中国の投資家に加え様々な国際的投資家グループの資産を運用。中核事業には、プライベート・エクイティ、不動産投資関連、ストラクチャード・ファイナンス、アセット・マネジメント、ベンチャーなどがある。
上記のCITICグループ全体の中、日本の企業を投資対象とするシティック・キャピタル日本ファンドは、2004年に第1号ファンドCITIC Japan Partners(CJP :ファンド規模 約170億円)、2010年に第2号ファンド CITIC Capital Japan Partners II (CCJP II : ファンド規模 約180億円) 、2017年に第3号ファンドCITIC Capital Japan Partners III (CCJP III:ファンド規模約300億円)が設立。これまでにすでに10数件の投資実績を持つ。チャイナアングルを持った投資を進めていくことが特徴。実際に日本PEにおいてもD以上に2名の中国メンバーをアサインして対応している。現在はCITICファンドはTrustar Capitalと名称を変えてファンド運営をおこなっている
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