根元ゼミ紹介
《ゼミ紹介:根元ゼミ》
2021.2.1
執筆:若林・陳
目次
ーはじめに
ー根元ゼミってどんなところ?何をするの?
ー根本ゼミに参加しての感想
ー筆者の考えるゼミ選びポイント
はじめに
1年次に履修する『教養ゼミ』を終え、晴れて2年からはそれぞれの専門によって大きく学習内容が分かれてくる『専門ゼミナール』が始まります。
武蔵大学は通称『ゼミの武蔵』と呼ばれるだけあり、ゼミの母数・選択肢はかなり多いです。そんな中、PDP生はPDP科目とゼミとの重複履修の発生を防ぐべく主にPDP担当の教授方のゼミに入ることが推奨されています。
その数、約5つほど。
「え!?少なっ!」と思ったそこのあなた。
僕も当初思いました。
さらには年度によっては人数制限等で募集がかからないゼミもちらほら…。
そうなると自然と選択肢がさらに限られてきてしまいます。
しかし僕は声を大にして言いたい。
『それでも余りあるほど充実している!』と。
確かに数は少ない。しかし中身は?コンテンツは?他のゼミに負けないほどの物を持ち合わせているとここで明言させていただく。
この記事ではそんなPDP生が多数を占めている根元ゼミの紹介をPDP生のゼミ選びのサポート内容も加えて、いろいろと話していきたいと思う。
根元ゼミってどんなところ?
基本データ:
ゼミ時間割…毎週火曜4限(執筆年度)
在籍人数…11人(執筆年度)
担当教諭:根元教授
専門分野:政治学(選挙・投票行動etc)
根元ゼミナールは比較的少人数の政治学をメインとしたゼミです。
主な学習内容としては、
・Excelの使用方法の学習
・Excelを用いた統計・データ分析(他にもR言語など)
・既存研究・論文に関する知識の定着や議論
などを行っています。
Excelはベースとなる操作方法はもちろんのこと、検定や回帰分析などといったデータ分析でよく使用される手法・技術などまでをも学習・実践できるためデータ分析の初歩を学ぶにはとても良い環境であると思います。
また、論文に関する議論もPDP向けに日本のものだけでなく海外の有名な論文などもテーマとして扱っていくので、英文読解の技術、フレーズ、海外における政治的事象の知識などをインプットできます。
4年時には卒論執筆があり、
2&3年時は毎年開催のゼミ大会に参加しています。
※ 参考までに執筆年度のゼミ大会のテーマ
2年『投票率の要因分析―男女格差―』
3年『投票に及ぼす親の影響』
経済学部に入って政治?と思う方も一定数いるかと思われますが、政治的事象とその国の経済はかなり深く密接しており、経済を別の視点から見るという点においても学んでおくことは大変有意義であると思います!
根本ゼミを受けての感想
では実際に根本ゼミを受けての感想を少し長いですが話していきたいと思います。
1.課題は大変なのか?
まずゼミを受けるにあたって皆さんは課題の多さが気になると思います。率直にいうと根本ゼミは課題が多い方だと思います。課題は毎回出ていましたし、しっかり先生に評価もされます。
では課題の内容はどのようなものなのでしょうか?まず、根本ゼミでは論文読解の授業とExelの授業を交互に行います。(今週は論文読解あのであれば来週はExelの授業..その次の週はまた読解..)なので課題は2パターンあります:
①論文を読み、理解してくる課題(授業内でその論文につてのディスカッション)
②Exelの参考書内の問題を解いてくる課題。
どちらも段階を踏んで進めていくものなのでものすごく難しい!といったことはありませんでした。
・まず①の論文は最初日本語で簡単なものから始まり→週を跨ぐごとにもう少し内容を深く理解して→英語の論文を読む。といった流れで進めていきます。「え“!?英語の論文読むの?難しくない?」と感じる人が多いかもしれませんが、課題の内容は「読んで、理解してみること」。わからなければメールで質問してもいいし、授業内で質問されてもわかる範囲で答えるだけで結構です。
根本先生があなたの答えを聞き、合っていれば補足説明をして、間違っていれば教えてくれます。(私もよく間違えていました...;)最初は確かに大変でしたが、他のゼミよりも論文に触れる機会が多いため論文の読み方や書き方をいち早く学べました。
・次に②。Excelはどの企業でも使えて当たり前な時代。2年のうちに基礎を身につけることができる絶好の機会です。ゼミが始まる前に各自根本先生に指定された教科書を一冊購入します。あとはひたすら教科書を読んで演習問題を解いていく。最初は簡単な足し算からダミー変数などを使った問題や、単回帰分析、重回帰分析を習っていきます(楽しそうな名前でしょう?)。しかし恐れることはありません。根本ゼミの担当はあのデータ分析を極めている根本先生なのですから。
パソコンを触るのも苦手だな〜と思う人こそこの課題は成長につながると思っています。私たち5期生が2年生の頃はコロナの影響で遠隔での授業だったのですが、もしも対面が可能になるのであれば先生がマンツーマンで見てくれる、自分のペースで覚えられるという環境で勉強することができます。
一回一回の課題も無理のない程度に出されるためそれほど怖がる必要はありません(夏休み最後になるまで宿題をためるような人は気をつけましょう...)。
2. 主にどんな研究をするの?
さて、一通り授業が終わったのであればゼミ大会に向けての準備が開始されます。今年はオンラインでのゼミ大会だったのでイレギュラーではありますが、実際は多くの人たちの前で自分たちが研究した成果を発表するコンテストです。根本ゼミは元から研究テーマが絞られていて、大体は選挙や投票率に関しての研究が多いと思います。「どうして若い人は投票率が低いのか」「どうすれば投票率を上げられるのか」
投票に関しての問題点を世界規模で研究していくものです。
「なんだ投票なんて今後関係ないじゃないか」そう思っているあなた!私がこのテーマの魅力をお伝えします。まず1年間「どうして投票率が低いのか」という大きな問題をひたすら考えて研究していくのですが、この問題を通じて国ごとの政治に対する個性的な傾向を知ることができます。投票率が低いのは教育か、経済か、もしくは私たちの研究テーマ女性差別が問題なのか。投票率であってもその因果関係にはものすごい数の非説明変数が存在します。なのでデータを見つければ見つけるほどいろんな仮説が浮かび上がりもしかすると自分の興味のある分野に結びつけての研究ができるのかもしれません。
筆者の考えるゼミ選びポイント
個人的には自らの所属する根元ゼミを非常に推したいところではありますが、人によって学びたいこと、研究してみたいこと、興味・関心などが違いますのでここでは僕が思うゼミ選びのポイントをいくつかご紹介します。
ExcelやWord, Power Pointなどスキルを活用する頻度
まずはもちろんのことこれらのスキルの仕様機会です。
上記に挙げた、ソフトは社会に出るにつれて使用頻度が激増します。
授業やゼミの傍ら、これらのスキルを1からやっていくのも確かに学習としてはもってこいです。
しかし、これらがゼミ内で使用されることによってわからないことをすぐ質問できたり、添削としてアドバイスをいただけたりと1人でやるときとは別に効率の良さが生まれます。
自分の興味・関心
ほとのどのゼミには必ず専門分野があります。
(ほとんどというか、ほぼ全て)
その分野とあなたの興味・関心との相性も
ゼミ選びでは非常に大切になってきます。
ごくたまに聞く話では…
課題が少ない・論文がないから楽かなとゼミに入ったのはいいものの、
コンテンツや履修内容が自分に合わず転ゼミ(ゼミを3年頭に変更すること)したいと嘆く人がいるなど。
逆に好きな分野だからと入ってみてもゼミの内容が自分に合わなかった
などもよくある話です。
ゼミを選ぶ際は楽さや分野だけで選ぶと後々後悔することになります。
特にPDP生はPDP科目が忙しくなることを見越してそのような決断をついついしてしまう人がいるかもしれません。
後悔先に立たずです。
くれぐれも自分にとっての正しい選択をしてください。
担当教授の授業スタイル
最後になりますが、担当教諭やその教授の授業スタイル
との合う・合わないも大きな要因です。
先生によっては、ただひたすら喋るだけの人、すべてを生徒の自主性に任せ質問があるときだけ応答する人など千差万別です。
自分はどちらの環境の方が楽しく勉強・研究ができるのか、
自分が最も効率よく学習するためにはどういった環境が必要なのか、
をこの際改めて考えてみていただきたい。
それはゼミ選びの指標にはもちろん、これからの学習ライフにも必ず生きてくるはずです。
おわりに
ここまで長く色んなことを書いてきましたがいかがでしたでしょうか?
ゼミ選択はほとんどの人にとっては、人生で1度や2度くらいしかありません。そんな大事な決断ですから、どうかたくさん悩んでください、悩んだ分だけ、後々充実感や楽しさ等々が付いてくるはずです。
そしてもしご興味がおありでしたら、ぜひ根元ゼミまでお越しください。政治学かぁ、と一見敬遠されがちですが圧倒的な充足感があるゼミですし、めちゃくちゃ勉強できます!(笑)
では、今回はこのあたりで。