大企業とベンチャーのPMの違い~PayPay鈴木さん編~
こんにちは。クライスPM支援チームの櫻内です。
前回のメガベンチャーとベンチャーのPMの違い ~ヘンリー和田さん編~に続き、今回PayPayの鈴木さんより大企業とベンチャーのPMの違いについてお話を伺いました。
既に大きな企業でありながら、サービスリリースをして未だ5年程度というPayPayさんならではのお話も聞けて、大変興味深かったです。
違い①:リソース面
山本:PayPayの鈴木さん(@suzukentaro)にきていだいています。今日は大企業とスタートアップの違いをテーマにお届けしていきます。
前のランチの時間帯にはメガベンチャーとベンチャーの違いをお届けしていたので少し切り口を変えてお送りしていきます。
それでは鈴木さん、すずけんさんとお呼びした方が良いでしょうか。改めて宜しくお願いいたします。すずけんさんは現職はPayPayさんで、前職はどちらですか。
鈴木さん(以後すずけんさん):前職は株式会社Timersという子育て系のサービスを提供しているベンチャーに6年前位、当時30名位の時に入社しました。
6年経って業務委託の方々も入れて500名弱位の組織の中で、最初はプロジェクトマネージャーとしてジョインして、プロダクトオーナーであるとかリードプロダクトマネージャー等を担っていました。今年の6月にPayPayに入社しています。
山本:ランチの時にお越しいただいた和田さんがメガベンチャーのfreeeからベンチャーのヘンリーという方でしたので、すずけんさんの場合は逆にスタートアップから大手企業に行かれたということになりますね。
PayPayさんに行かれてみていかがですか。
すずけんさん:大きな企業なので人材も豊富で制度も色々と整っているというところはあります。ただサービスをリリースして5年程度しかまだ経っていないので、意外と組織もシステムも新しいですし、ベンチャースピリッツもある環境です。
山本:どうしてベンチャーから、PayPayさんのような大きな企業に行こうと思われたのですか?
すずけんさん:前職では6年間で色々な権限を持ってやらせていただいて結構やりやすい環境にはありました。しかし途中でコロナなど様々な事業環境の変化があったことや、私自身が40という大きな年齢の節目を迎えて、新たなチャレンジをしてみたかったというのがあります。
その中でお声がけ頂いたのがPayPayだった訳ですが、決め手となったのは自分が使っていて好きなサービスであったということ、あとは個人的に興味があったグローバルな環境で仕事が出来るという点でした。
プロダクト組織の40%、実際の肌感覚でいうと60%のメンバーが外国籍で、グローバルなプロダクトの見方を学べるのではと考えました。
山本:とは言っても、ベンチャーと比べるとPayPayさんは結構開発も大規模で動きづらいのではないか?と思われる方もいると思うのですが、その辺りいかがでしょうか。
すずけんさん:歴史が古い会社ですとシステムに制約があったり古い中でやっていかなくてはならないのですが、PayPayは人数規模が大きいものの創業5年なので意思決定や開発のスピードは早いです。
大企業なのでステップを踏まなければならないこともありますが、合理的な範囲内です。
違い②:インパクトの大きさ
山本:その上でPayPayさんの規模ならではの良いところもお伺いできますか。
すずけんさん:自分が企画やリリースに携わったサービスが非常に沢山の方に影響を与えられるところはやりがいです。また、自分の中でPMとして持てる武器やリソース資源を最大限に使って出来ることをするということを心掛けてやってきたので、大企業の豊富な資金やリソースをどう生かせるのかは楽しみに仕事しています。
山本:大企業に行かれる方は皆さん世の中に与えるインパクトの大きさについてはおっしゃいますね。
リソースの話が出ましたが、具体的にはどういったリソースが多くて日常の仕事に役立っていますか。
すずけんさん:ベンチャーは人が足りないのでPOをやっていても例えばCSの問い合わせ対応をやったりということがあります、PayPayの場合は逆にその分野のプロがいるので連携は重要になってきますが、自分のやるべきことに集中できる点は魅力です。
山本:先ほどのランチのセッションでは、依存性が無くやった方が自分として色々成長でき経営の意思決定に携わっていけるという意見がありましたが、すずけんさんはまた違い、依存して使えるからこそインパクトを出せるという視点があって面白いなと思いました。
すずけんさんはご自身の成長という観点だと現職はどうですか。
すずけんさん:ベンチャーで育ったからこそ今のPayPayで活かせていることがあるのかなと思います。
山本:逆にPayPayさんではどういったところの力がつきそうだと思われますか。ベンチャーにいた時にはできなかった経験や、それを通じて何か身についていく感覚はありますか。
すずけんさん:大きい企業なのでルールやステップを重視するところはあります。ベンチャーだと何故そのステップって大事なんだっけ?というところをリーンにやっていきますが、大企業ではその質問の確認をすると実は無駄なステップだったかもしれない、いやこういうリスクあるという意見が出てくるので結構合理的に物事を進めやすいです。
山本:正解はないと思いますが、どういう方だったら大企業がおすすめ、ベンチャーがおすすめ等すずけんさんなりのお考えがあればお聞かせください。
すずけんさん:経験として浅い人はシステムを理解する意味で大企業に行くのはおすすめです。一方自分で組織やプロダクト全体を見ていきたいという方はベンチャーがおすすめです。ハードワークだったり、こんなことも自分でやらなければならないのかということはありますが。
逆に僕のように一周回って大企業に行くのも楽しいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
会社のステージや規模により求められるPM像が異なり、個人のキャリアとしても得られる経験が違うことをリアルな実体験とともにお話いただけました。
改めてご協力いただいた和田さん、すずけんさんありがとうございました!
次回のpmconfもクライスPM支援チームとして盛り上げていきたいと思います。来年も乞うご期待!
プロダクトマネージャーの採用にお困りの企業の方はこちらからどうぞ!
求職者として転職・キャリアについてのご相談はこちらでお待ちしております!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?