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私がPMのキャリア支援に夢中になっている理由

このnoteは、プロダクトマネージャー Advent Calendar 2024の18日目の記事です。前日はGakuBessho(@gb_pdm)さんの「作り込まれたドキュメントよりも大事なこと」でした。

みなさんこんにちは。クライス&カンパニーの松永です。

とてもありがたいことに、最近プロダクトマネージャーの方とお会いした際、クライス&カンパニーを知っていると言ってくださることが増えてきたと感じます。
関わって下さっている皆様のおかげだと心から思っています。本当にありがとうございます。

PMキャリア支援チームを立ち上げて5年が経った今、私がなぜ、そしてどんな思いでPMのキャリア支援をしているのかをお伝えしたく、このnoteを綴りました。

暑苦しいところもあるかと思いますが、お付き合いください。

クライスってどんな会社なの?

ちょっと遠回りになりますが、このnoteのタイトルに深くかかわる大切なところなので、前段としてここからお話させてください。

クライスは一言で言うと、「とてもまじめな人材紹介会社」です。弊社が大事にしていること、目指していることをご紹介します。

‐「日本の発展にとって不可欠な存在」になりたい

これがクライスが目指していることです。
クライアント企業に対しては「企業力を越える採用力」を提供し、求職者の方にはご自身も気づかれなかった可能性やベストな環境を提供することで、人生の充実と活躍に貢献したい。
その結果、日本が強く、良くなっていくのだと常に考えています。

そのために、毎日、毎週、毎月の各単位で、
・我々が大切にしていることは何だったか
・起こしたアクションは目指す在り方にどうつながっているのか
・全うに生きているのか
など、人としての在り方を丁寧に振り返ることにかなりの時間を割いています。
(これを社内では「心の雑草を抜く」と呼んでいます。)

また、キャリア面談の腕を磨くために、これまたかなりの時間をかけて全員で面談のロープレ研修を行っています。
これは余談ですが、僕が「クライスに来てよかった!」と心から思った最初の瞬間は、50歳を超えるベテラン先輩であってもロープレで後輩からのフィードバックを受け、熱心にメモを取る姿を見た時でした。

目の前の人やクライアントに真摯に向き合い、日本の発展に確実に寄与できる仕事であることを、社員が心から信じて願っている会社です。

-好きな人と仕事をする

我々がとても大切にしていることは、「好きな人と仕事をする」ことです。
素敵で応援したい求職者と、素敵な経営者・企業をおつなぎすること。個人・企業ともに自分が尊敬できる、好きな人と仕事をすることがとても大切だと考えています。

なので、弊社コンサルタントは「この経営者・会社が好き」「このドメインが好き」「この産業を元気にしたい」「あの人事の方と仕事がしたい」など、本当にいろいろな「好き」を持って仕事をしています。

僕の場合は「この職種(プロダクトマネージャー)が好き」です。

数字のために仕事をしている人は一人もいません。
もちろんプロとして結果にはこだわりますが、それは数字へではなく
「好きな人との仕事で成果を出せたか」へのこだわりです。

-キャリアの伴走者になりたい

これを話すと結構驚かれるのですが、毎月のご支援実績(=転職決定者)の中で、かなりの割合が「初めて面談をしたのが1年以上前」の方々です。松永個人で言えば、前半期のご支援実績の実に40%がそうでした。

長く付き合えばよい、というものではもちろんないのですが、面談でしっかりお話を伺ったうえで、「今はもう少し現職で頑張った方がいいかもしれないですね」という結論になることは少なくないです。
また、クライスでの勤務が長くなると、長いと10年以上のお付き合いになる方に2度目、3度目の転職のご支援という形でお付き合いしているコンサルタントもいます。

これも真面目過ぎるくらいに目の前の人に向き合い、目先の数字ではないところで仕事ができていることの表れだと思っています。

なぜPMのキャリア支援に力を入れている?

こんなクライスで働く松永ですが、プロダクトマネージャーの皆さんに心底ほれ込んでしまいました。
先述の通り、好きな人と仕事をしたい。という一心で今の活動をしています。もう少し具体的な観点で言語化してみました。

‐PMはこれからの日本の成長の「要」となる職種である

PMの皆さんには釈迦に説法かと思いますが…

日本の失われた30年を取り返すためには、デジタルプロダクトを中心とした新たな価値を生み出していくことが必要不可欠です。
そんな中で、世の中に大きなインパクトを与えるプロダクトを作るために、PMがますますその存在意義を増すことになります。

実際にWebサービス企業だけでなく、nonIT企業のDX部門においても、プロダクトマネージャーの求人が出始めています。
本気度高く、新たな価値を生み出すことに本腰を入れている企業はその大切さに気付き始めていると言っていい状況です。
まさにこれからの企業の「要」となる人材なのです。

プロダクトマネージャーが世界を救う、とはpmconfのビジョンですが、僕はここに深く共感しています。

-セルフミッションとのフィット感

ちょっと恥ずかしいのですが、僕は人生においてセルフミッションを持っています。こんなやつです。

次世代のために、未来が少し良くなるための仕事をする
関わる人をエンパワーメントし、未来志向の仲間を増やす

昨年子供が生まれましたが、「次世代」は以前から強く意識していました。
共感した子供の支援団体への寄付を大学生の頃からしていたり、もっと小さな点で言うと、ふるさと納税の使い道を選ぶプルダウンでは全て教育や子供の支援系に指定しています笑。

未来が良くなるための仕事をするためには、と考えたときに、
‐そもそも良い未来ってなんだっけ?これを語れねばな
 ‐自分のためだけに仕事をしていても未来はよくならないな
 ‐今の目の前の課題を先送りしたら、良い未来なんて来ないよな

こんなことをぐるぐる考えて悶々としていました。いえ、今もしています。

そんな中でプロダクトマネージャーという職種を知りました。PMの方々は   
‐プロダクトを通してビジョンを語るストーリーテラーであり
 ‐誰かの幸せのために考え続けるおせっかいな心を持ち
 ‐目の前の課題に向き合い、泥臭く解決に向かう強靭性を持つ

そんな人たちなのだと感じました。

僕がセルフミッションの達成のために考え続けてきたことを、日々の仕事を通じて体現しているのがプロダクトマネージャーの皆さんでした。

自分はプロダクトマネージャーにはなれないけれど、もしかしたら近しいセルフミッションを持っている方もいるのではないか?
同じ気持ちを持つ仲間として、深くつながっていけるのではないか?

そんな風に考えて、勝手に親近感を感じ、PMの方々を好きになりました。

-まだキャリアの正解がなく、一緒に考えることができる

これもキャリアコンサルタントとしてとても魅力的に感じているポイントです。
PMは日本ではまだ認知されて日が浅い職種であり、だれもが目指すロールモデルや明確に目指すべき背中があるわけではありません。
「あるある」なキャリアパスもなければ、明確に全員が目指すステップもありません。

つまり、みんなちがって、みんないい、になり得る。
こんな職種、なかなかないと思うのです。

先述したようにこれから日本の未来を作っていける皆さんと、
どうすればその方個人が、
そしてその方がかかわるプロダクトや企業が、
さらには日本や世界が良くなっていくのかを一緒に考えられる。
キャリアコンサルタントとして、こんなに贅沢なことってないと思うのです。

PMとして強くなるための定説に「コンフォートゾーンから出よ」とはよく言われます。これは「数多くの課題に向き合うことでしか、PMとして鍛えられる方法はない」ということと私は解釈しています。そしてそのためには転職を含めた環境の変化を求めていくことも一つの手段ではあります。

だからこそ、プロダクトマネージャーの皆さんとは、一度のキャリア相談、一度の転職ではなく、長く続くキャリアを一緒に歩みながら、これまでとこれからを一緒に考えていきたいと思うのです。

終わりに

これまでのアドベントカレンダーの記事とは毛色の全く違う、こんな文章を読んでいただいて本当にありがとうございます。

せっかくなので、僕の妄想も最後にお伝えしておきます。

きっと20年後くらいに、Forbesで「日本復活」特集が組まれます。
そこには失われた30年を経て、日本がいかに復活したのか、いくつかの事例とその立役者がざっと30人くらい紹介されています。
その30人のうち、20人くらいがプロダクトマネージャーで、全て2020年代中盤にクライスがご縁をつなぎ、その後思い切り活躍した人たちばかり。

そんな 紙面を妄想しています。

20年後に、あの頃やっていたことは本当に素晴らしい形で実ったな、と振り返ることができるよう、そんな未来を迎えられるように、今目の前の皆さんのキャリアに真剣に向き合いたいと思います。

いい未来を作るお手伝い、ぜひさせてください!

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