メンバー自己紹介②
はじめまして。小林愛子と申します。僭越ながら舞台照明家を名乗っております。
高校演劇で演劇と出会い舞台照明と出会いなんだかんだずっと続けています。
そんなわたしですが
大学生の時分から母になりたいと思っていました。
大人になったら自分の子どもを育てるということが当たり前くらいに思っていました。
その気持ちを持ちながら20代は仕事に邁進し、やがて今の夫と出会い、そして33歳の時女の子を出産しました。
舞台照明の仕事といっても千差万別ですが
わたしは主に都内で演劇の照明をしています。主戦場は劇場です。
劇場は多くが9時から22時くらいまであいてるのでだいたいその時間ずっと劇場にいることになります。初日があけて落ち着いてくると入り時間は開演時間から逆算して必要なだけチェックの時間を取った時間になったり、公演が終わって撤収作業をしたら終わりみたいになったりもします。
劇場にいない時は稽古場か、機材倉庫か、自宅で作業です。
そうやってさまざまなお仕事に関わらせていただいてそれこそ若いうちは休みも顧みず仕事をしていましたが
こどもが産まれて仕事の仕方は大きく変わりました。
今は無理のない範囲内で続けさせてもらえる自分のプラン現場と、
17時か18時までという条件で行かせてもらえる仕込み現場と、
夫と相談の上、時々バラし現場と、
所属している会社のバックオフィス業務とと、
あとは大学で授業をさせてもらっています。
わたしの実家は静岡、夫のご両親も基本的には頼れない中(高齢だってことや体調の理由により。。)夫婦二人で、特に平日はわたしがワンオペで育児をしなければいけないという環境の中、
子育て優先で、恵まれた状況下でお仕事をさせてもらっていると思います。
それについては会社に感謝しかありませんし、大学の授業も育児に支障のない範囲内でやれているのでとてもありがたいです。
でもこれは娘がうまれてすぐに整った体制ではなくて、5年かけて徐々にいろいろなものが整ってきました。
2年前くらいが一番悩んでた気もします。
もう無理だーとか、こんなサービスがあればいいのに、とかたくさんの悩みを抱えながら、
でも少しずつ上手に立ち回れるようになったり、取捨選択をできるようになったり、もちろん娘本人の成長もあり。。。
と、なった今。
ふと業界を見渡した時に
やっぱりまだ子育てとの共存が難しすぎる現状が見えたのです。
あー、ぜんぜん私だけじゃないな。みんな大変だと。
そして、数年経つといろいろ慣れてきて困難が減ってきて、その困難に対峙することが当事者ではなくなっていく。
同時にわたしの大好きなこの業界がこのままでいいのかと思ったのです。
子どもを持ったら仕事を諦める、仕事を続けたかったら子どもを諦める。そんな業界であっていいはずないんだけど。。
なんか、できることないかなあ。あるかなあ。どんなサービスがあればみんなの役に立つかなあ、でも一人じゃ絶対無理だなあ。
そんなことをいじいじ一人で考えている頃に、松本さんから座談会に声をかけてもらって、参加して、さらにこの4人で話をして、いろいろな意見が集まり、みんなの意見が結集されてこのプラットフォームデザインラボが始まりました。
4人、少しずつ立場こそ違いますが、
子育て×演劇を幸せに両立するという命題のためにできることを探していこうと思っています。
ちなみに私的に今こんなことどうだって考えてるのは、
みんながどうやって現場を乗り越えてきたのか、いったんお休みしたけど再開した人はどんな感じでやっていったのか、そういう先輩たちの話を集めたいなあとか、
各子育てサービスと演劇との相性についての意見の集約とか、
もういっそコノビーみたいなやつの舞台の人が見て有益なサイトとかできたらよいのかとか、
劇場託児をどうにかするのは実際なんかできるんじゃないかとか、
いったんおやすみはやむを得ないけどまた再開しやすくするのにリーチできないかとか、
そもそも孤独になりがちな子育て環境で、みんなで話せる場があるだけでも有益なのかも!とか。。
実現可能性や事業性はいったんおいておいて考えていることはいろいろあってですね、
いろいろな人と話せば話すほど具体的になったり、あらたなアイディアが出たりしている昨今なのです。
自分ひとりの力ではなかなかなにかをおこせないけど、人が集まって思いを話せば話すほどアイディアが産まれていくのをひしひし感じています。
子育てと仕事を両立しながらの隙間の時間での活動でゆっくりではありますが、確実に、動いていきますので、
どうぞ今後とも私たちプラットフォームデザインラボを気に留めていただけると幸いです。
小林愛子
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