英語学習には「戦略」が必要?
なぜ英語学習に「戦略」が必要なのか?
それは闇雲に、手当たり次第に英語学習をしても、効果が現れないからです。
英語学習を成功させるにはまず目標を立てて、今の英語力を分析し、そこから逆算して「戦略」を練る必要があります。
何事も目標や計画がなかったら上手くいきませんね。
多くの人は、今自分がどこの位置にいるのか把握できていません。TOEICや英検、TOEFLなど、スコアで目に見える形にはできるもののそれはあくまでも数字にすぎず、実際英語を使用している場面で、第三者から自分の英語力がどう評価されているかを知ることはほぼ不可能です。
だからこそ、客観的に分析して考えられた「戦略」が必要なのです。
人それぞれ「強み・弱み」は違う -4技能を構成するもの-
英語力と一口に言っても、様々な要素が一人一人の英語力を構成しています。
よく「英語4技能」という言葉を英語学習をしていると耳にすると思います。
話す(スピーキング)、聞く(リスニング)、書く(ライティング)、読む(リーディング)があります。
さらにこの4技能を構成している要素として語彙力、文法力、会話の瞬発力、音声変化の再現力などがあります。
よく受験勉強を一生懸命やってきた日本人に見受けられるパターンがあります。
リーディングは得意で、難しい語彙があってもなんとなく理解できるけど、どうしても英語の音に苦手意識があり、音声になった途端頭に何も英語が入ってこないという人。
この人の場合は、高い語彙力、文法力があるけれども、音声変化の再現力が弱いために、耳から入ってくる音になると全く知らない単語に聞こえてしまい、リスニングは太刀打ちができないという状態に陥っています。
他にも人のタイプによって、4技能のバランスそしてそれを構成する要素もまちまち。画一化された英語のテストでは、この4技能を構成する要素まで調べることは難しいのではないでしょうか。
そんなのアリ?英語力を補うスキル
いわゆる純粋な英語力だけではなく、英語力を補うスキルも存在します。
補うスキル?それは具体的にどんなスキルなんでしょうか?
それは例えば、コミュニケーション力、異文化理解力、人間力、直感力などがあります。
著名な人、既に成功を収めていて大きな影響力を持っている人が英語で対談している様子が最近よくYou Tubeにアップされていたりしますよね。
その英語を聞いてみると、たくさんの文法ミスがあり、なんとか単語をつなぎ合わせて文を作っているレベルということがあったりします。
聞いている相手にはかなりのストレスがかかっているはず。
しかし、この人は自分の「人間力」が高いおかげで、聞き手にそのストレスを吹き飛ばしてこの人なんだか魅力的だな。パワフルだな。拙い英語だけどこの人の話を聞いていたい!と思わせることができるのです。
これは極端な例でしたが、この人のような、やり手の方でいわゆるカリスマ性を持っている人は、「人間力」が強いので、英語力自体は弱いけど、英語を使って何かを成し遂げるという力は強かったりします。
それにより、スピーキングや交渉の場で、本来の純粋な英語力に似合わない高評価を得ることがよくあるのです。
他にも例をあげると、仕事のできるやり手のビジネスマンによく見られるのが「直感力」です。
今まで培ってきた経験をベースにした勘がとても鋭いため、英語そのものを全部理解していなくても、要所要所ポイントを押さえて英語を聞いているので、 話の流れがうまく掴めてしまう。という人です。
このタイプの場合、要領がいいのでテストで本来持っている実力以上の高スコアを持っていることが多いです。
つまり、画一化されたテストでは、このように「人間力」や「直感直」を客観的に考慮に入れることができず「本来の純粋な英語力」が結果として出てこないのです。
英語学習の効果を妨げる「阻害要因」
学習戦略コンサルティングで「強み・弱み」以外に重要な役割を占めるものがあります。
それは、英語学習の効果を妨げる「阻害要因」です。
今までいろんな学習法を試して、効果が出なかった人は、「強み・弱み」を生かした学習戦略を立てれていなかっただけではなく、今までの英語学習の習慣や思考パターンのクセによって、せっかく学習しても効果が薄れてしまっていた、または効果がほとんどないものになってしまっていたということが考えられます。
この「阻害要因」を見つけることが、あなたの英語力を最速で向上させる鍵となります。
「阻害要因」は思考パターンのクセ?
具体的にどのような阻害要因があるのでしょうか?この記事を読みながら、自分の今までの英語学習の習慣を振り返っている人もいるでしょう。思考パターンのクセについて考えを巡らせている人もいるでしょう。
「クセ」というものは厄介で、なかなか自分で自覚することができません。
なぜなのか?それは、クセというものは無意識に出てしまうものだからです。
よく長文読解中心の日本の英語教育を受けてきた人の無意識のクセとして見られるのが、英語を読む時に、無意識にキレイな日本語に瞬時に訳していて、せっかく読んだ英文が頭のどこにも残っていないことです。このクセがあると、ひたすら日本語が頭の中に残ってしまって英語が英語として入ってきません。このクセがある方は、このクセを発動させないような練習のアプローチが必要です。
人は意外と自分のことがわかりません。英語学習のボトルネックを取り除いて、質の高い練習を継続するためには、自分の思考のクセ、慣れきって当たり前だと思っている今置かれている環境を冷静に分析、判断してもらうことが必要なのです。