英語が話せるようにならない最大の理由とは?
圧倒的に「練習」が足りない学校での英語学習
私たち日本人は中学・高校の6年間、大学でさらに4年間、合計10年間も英語を学んでいます。それなのになぜ英語を話せないのでしょうか。
英語はことばです。ことばはコミュニケーションのツールです。ここでいうコミュニケーションとは、
聞く
話す
読む
書く
といった「情報のやりとり」を指します。しかし、私たちはこれらのコミュニケーションを英語で行うトレーニングをしてきたかというとそうではありません。
昨今では大学受験にもリスニングが取り入れられていますが、それでも受験勉強の費やす時間の大半は、リーディングやライティング、文法・語法など、文字による情報のやりとりを対象にしています。つまり、私たちのほとんどは音声での情報のやりとりをトレーニングしていないのです。
英語は脳と口をつかった「武道」のようなものです。武道と同じように、英語も型を知っているだけでは意味がありません。型の練習しかしたことのない人が、いきなり試合で使えるでしょうか。そんなわけはありません。ケガをするだけです。
英語も同じです。教科としての英語教育はよく批判にさらされますが、学校英語が全面的にダメというわけではなく、そもそも話すトレーニングに時間を使っていません。鍛錬の種類と練習時間が圧倒的に足りないのです。
英語は頭と口を使った武道のようなもの
武道に熟達するためには、4つの鍛錬をする必要があります。
フィジカルを鍛える
型で正しい動きを身につける
パターン練習で動きの運用を身につける
自由組手で臨機応変な対応力を高める
土台となるフィジカルがしっかりとしていなければ、いくらテクニックを身につけても使いこなすことはできません。土台がグラグラしていれば力を受けたり、伝えたりすることができないからです。
また、型の練習はゆっくりやることが大切です。なぜなら、型の鍛錬を通じて、どの筋肉を使うのか、どのような角度か、どのようなイメージで力を出すのかを正確に再現できるようになるための練習だからです。型の練習でいくら回数を重ねても雑にやればまったく効果がないばかりか、上達のさまたげにすらなります。
土台としてのフィジカル、正しい動きを身につけた上で、それを対人パターン練習によって、相手との関係性のうえで運用する訓練をします。パターンとは例えば、相手が打ってきたのを受けて打ち返すなどといった、事前に決められた動きのことです。パターンはそのまま試合や実戦で使えるわけではありません。しかし、パターン化された動きであっても相手の動きに対応する練習を積むことができます。
最後に、土台としてのフィジカルを備え、型で正しい動きを身につけ、対人パターン練習で相手の動きに対応する能力を高めつつ、自由組手で設定のない場面での臨機応変な対応力を訓練します。ここではある程度実力差がある人に相手をしてもらうことが大切です。
実力に差がなければ無用なライバル意識が芽生えて、ケガをする原因にもなりますし、有益なフィードバックを得ることもできません。実力差があれば、安全に練習でき、かつ様々な観点からの改善点、強みや弱みの分析をフィードバックしてもらえます。
話す練習をしていないのだから、話せないのは当たり前
英語学習を、上記の武道の鍛錬方法に当てはめて考えてみると、以下のように対応します。
フィジカル(土台) = ボキャブラリ・文法
型(正しい動き) = 発音・基本例文の口頭練習
対人パターン練習 = 対人ロールプレイ
自由組手 = フリーカンバセーション
ここで気がつくのは、私たちがしてきた英語学習はほとんどが「1. フィジカル(土台) = ボキャブラリ・文法」に関することばかりだったということです。これでは英語が話せるようになるわけがないのです。
楽しいけれど結果がでない英語学習とは?
一方で、英会話教室では1〜3の基礎鍛錬が不十分なまま「4. 自由組手 = フリーカンバセーション」の練習が行われているところも多く存在します。確かにカタコトであっても英語が話せる、相手にわかってもらえる(通じる)体験はとても楽しいものです。しかし、それはあくまでも日本人の英語を理解できるように訓練された英語講師に対してであって、実戦の英語力の伸びはかなりあやしいといわざるをえません。楽しくても、もっとも効率の悪いアプローチなのです。
BUDOアプローチで実戦で「結果を出せる」英語を身につける
プロセスデザイン・イングリッシュでは、英語は「脳と口を使ったBUDO(武道)」のようなものだと考えています。提供する学習プロセスには、4つの鍛錬メニューがすべて含まれています。
会議で臆することなく、自分の意見を主張することができる
プレゼンテーションの質疑応答を平然とこなせる
交渉のシーンでシリアスな場面を切り抜けられる
英語で雑談して、冗談を言いあって笑うことができる
映画を字幕なしで見て楽しめる
のような実戦で「結果を出せる」英語、強い英語を身につけたい。強くそう望む人に確かな方法論とフォローアップで寄り添う。それがプロセスデザイン・イングリッシュの約束です。