【第2回】今ある課題を明らかにする
第2回 11月26日(日)13:00~16:00
みなさん、こんにちは!観光地域づくりパートナーズカレッジです。
第二回のテーマは「ニーズ」!「観光地域づくり」や「課題解決」とはなんなのか、そして今ここにあるニーズをみんなで探ってみました👀
こんな地域づくり/観光づくりはもうイヤだ!!
しかし、突然「みんなにとって理想の観光地域づくりはなに?」「それに向けた課題は??」と聞かれても、なかなか答えることはできません💦
ということで、まずはみんなのニーズを探るため、「こんな地域づくり/観光づくりはもうイヤだ」と思った経験を共有してみました🙌
出てきたことを少し紹介してみます。
楽しいより大変なことや負担になることが多いという観光公害的なトレードオフ問題
住民からの声が反映されず、内容よりも流行りのツールや目の前の予算にとびつき長期的な戦略に欠ける行き当たりばったり問題
学生に丸投げしたり、やりたくないことをやらさせたりなどの不公平問題
一方的だったり、特定の誰かの声だけ大きいという依存問題
などなど、色々出てきました。
少し熱くなるくらいみんな色々思うこと、すなわちニーズがそこにあったことを確認し合いました👀
そして「こんな地域づくりがいいな」と思うこも話してみました。
大変なこともただ大変なことにするのではなく、地域のためにもなるように工夫することでシナジーを持てていいよね。
行き当たりばったりではなく、目的に向けた戦略を持って取り組みたい。
それぞれやれることをやろう。できることで協働して公平にしたい。
誰かを待たず、自分たちで自立して創造したい。
少しずつ私たちの目指したい観光地域づくりの形が見えてきました✨
戦略ってなんだ?
しかし、目指したい地域づくりが見えていてもそれを実現させるのはすぐにはできなそう・・・そこで行き当たりばったりにならないよう、戦略に沿ってプロジェクトの準備をすることが重要になってきます。
戦略とは「現状からありたい未来の姿への道筋のこと」です。現状とありたい未来の姿のギャップ=解決するべき課題であり、それを明らかにすることが「課題設計」、埋めるための行動が「課題解決」であると学びました。
ニーズってなんだ?
さて、それでは改めて戦略のスタート地点である「ニーズ」とはなんでしょうか?
こんな地域づくりはイヤだを考えたときは色々言えたけど、ニーズを説明しろと言われたらなんと言えばいいのか・・・😥
そこで問いを一つ。
「むずかしくても、めんどくさくても、これはなんとかして参加せねば」
と思った時のことを話してみました。
20年来の友人の結婚式は、いくら場所が遠くても行きたい!
遊ぶ予定入れちゃってたけど、この講義出ないと留年する!!
などなど・・・聞こえてきた声は今そのときに必要だったことばかり!
そう、これこそがニーズなのです😳
みんなで何かに取り組むときは
人々の気持ちを駆り立て、行動が起きるようにすることが必要不可欠です。
そのためにみんなのニーズを正しく掴み、戦略立てて実行していく必要があります💪
また、みんなのニーズは、
観察する
話を聞く
パターンを追う
ことで知ることができますよ。話をする中でみんなのニーズを確かめ、それをエネルギーとして進んでいけますね。
ニーズを探る!
ニーズの探り方がわかったところで私たちのニーズを探ってみました。
自分の暮らしが脅かされていることは何か。
あなたがいま「これだ」と信じてやっていることは何か。
何度も繰り返しパターンとして現れている「私たちがなんとかしたいこと」は何か。
これらについて話してみました。
同僚の70歳のおじいちゃんが長く元気に職場に来れるようにみんなで支えあっていきたい。
若者が会社に縛られて辛そうにしているので、若者が生きていきやすい地域にしていきたい。
などなど、それぞれの目線のリアルな声が聞こえてきました。
その想いはBINGO&UNIQUEゲームで確認!🤗
それぞれの声を発表して画用紙に付箋を貼っていきます。自分の声と似た付箋が貼られたら「ビンゴ!!」と叫び、同じ内容や想いの付箋を近くに集めます。ビンゴのある声はみんなで進んでいける力があることを確認できます。
また、ビンゴの声がなかったらみんなで「ユニーク!!」と言って、付箋を貼ります。ユニークな付箋からは「このコミュニティで見落とされがちな意見が見つかった!」というが確認できます。ぜひ可能性を見逃さなくて済んだことをお祝いしましょう~🎉
BINGO&UNIQUEゲームによって
「子供も大人ものびのび楽しい町にしたい!」
「世代を超えた交流が必要!」
「課題を言語化したい!」
というようにみんなのニーズがその場に見えてきました🔥
貼りだされた付箋を見てみると、ビンゴしたニーズは「現状のこと」が多く、一方でユニークなニーズは「若者のこと」や「教育のこと」など、これからの富岡を担う次の世代に関する内容が見受けられました。
このようにそれぞれの世代や視点によって思っていることの違いがわかることもこのBINGO&UNIQUEゲームの良いところです✨
皆さんも何かをチームで始める時や振り返る時にBINGO&UNIQUEゲームをやってみてください!
第2回はそれぞれの熱く、うちに秘めていた想いが溢れるハートフルな回となりました。初めましてだったカレッジのメンバーはそれぞれの体験や想いを聞いて、少しずつ打ち解けていくようでした。
しかしまだまだ未来を実現するシナリオの第一歩を学んだのみ。これから更なる学び、そして変化を得て、私たちのミライを作っていきます。
次回の記録も、お楽しみに!
🎓今回の学び🎓
ひとりひとり個人のしあわせは3つの「生活の土台」である「経済システム」、「社会システム」、「生態系システム」があって成り立つ
戦略を立てるとは、課題を設計し、その解決に向けた道のりを考えること
ニーズとは、緊急の必要性のこと
ニーズを探るには「観察する」「話を聞く」「パターンを追う」こと
主催 (一社)富岡市観光協会
協力 WORKARTS合同会社