献血後、サブウェイを食べる。
サブウェイのサンドイッチ、美味い。
私はサブウェイがサンドイッチのお店ということを、今年になるまで知らなかった。
店は見たことあるけどオシャレな人が入店していくから、きっとスタバのように呪文を唱えなければ注文できないお店なのだろうと思っていた。
私がサブウェイの詳細を知ったのは、某食通おもしろYouTuberがオススメしていたことがきっかけだ。
サブウェイは注文すると、ショーケースの向こうで店員さんがサンドイッチを作ってくれるのだが、その時にパンの種類だとか、トッピングの野菜だとか、ドレッシングの種類だとか、希望をお伝えしながら作ってもらうのである。
何も知らないコミュ障がうっかり入店しようものなら、困難の果てに注文できたとしても敗北の涙を流しながらサンドイッチを食べる未来しか見えない。
しかし、そのYouTuberは注文の一部始終を動画に収めてくれていた。
この通りに注文すれば涙を味わうことはないに違いない。おもしろYouTuberは宣伝も上手かった。
その動画を30回は視聴した私はある日、サブウェイに向かった。
動画の通りに注文し、初めての注文方式でも戸惑わなかった成功体験に味を占め、その美味さも相まって、サブウェイにハマった。
かつてはケンタッキーが私の家の隣にオープンしてくれないかと考えていたが、今は家の隣にサブウェイがオープンしないだろうかと考えている。
尚、ケンタッキーは家の隣にはないものの徒歩圏内にあるので嗜好を鞍替えしたわけではない。ケンタッキーも大好きである。
しかしサブウェイ、近くにない。
サブウェイのために足を運ぶにはどの店舗も遠すぎた。
というわけで私は、献血をした日はサブウェイに行くことにした。
献血センターのある街には何故かサブウェイもある。
何故かというか、献血センターは人が集まる場所に構えているので、必然的に有力チェーン店も同じ街に集まっているという理屈だと思う。
成分献血は二週間に一度のペースで行けるため、同じ頻度で美味しいサンドイッチに舌鼓が打てるというわけだ。
普段節制した食生活を心がけているが、献血後はちょっとジャンキーなものを食べてもいい気がする。しかしサブウェイは果たしてジャンキーなのだろうか。よくわからんけどファーストフード界の中では体にいいと思う。野菜入ってるし。
16時以降になると、人気メニューのサンドイッチを二つ選んで990円というナイトバリューがある。
サブウェイ駆け出しの私でもお得にもりもり食べられるありがたい計らいである。
ちなみに私のオススメはえびアボカドである。えびとアボカド、美味い。
パンとドレッシングはこだわらないので、店員さんにはオススメの種類で作ってもらっている。
というわけで献血に行ってきた。
今回は受付での出来事について少し話す。
献血アプリの存在を知ってからずっとアプリで受付してもらっていたが、今回は久々に献血カードを提出した。
献血に行くとたまにスタンプラリーとか、⚪︎月末までにもう一度献血すれば記念品プレゼントとか、そういうカードをもらうことがある。
アプリだともらったカードの存在を忘れるため、「前回なにかカードをもらった気がするなぁ」と思い、ケースを漁るついでに献血の受付カードを提出したのだった。
すると受付時に「成分献血で予約をされていますが、検査結果によっては全献血でもご協力いただけますか?」と問われた。
おや? と思う。
献血というのは協力すると、次回までの期間をある程度空けねばならない。
全献血をすると、成分献血なら8週間後、全献血なら16週間後(男性は12週間後)にまた協力することができる。
成分献血をすると、次回献血できるのは2週間後だ。
夏に全献血をしていた私は、「まだ16週間経ってないけど、そんなに逼迫しているのかぁ」と呑気に考えてつつ、問題ないと返答した。
しかしそんなことはなく。
【次回献血可能日】に去年の日付が印字されている献血カードを提出したから、職員さんを誤解をさせてしまっただけであった。
私が献血前後で体調の変化を全く感じない健康体であっても、16週間は必ず空けねばならないそうだ。
職員さんによると、今後もアプリで受付するのであれば、献血カードは処分しても問題ないとのことだった。
私は献血カードのデザインが好きなので持ち帰ったが、今後は気まぐれに献血カードを出すまい。要らぬ混乱を招いてしまった。それでも職員さんは優しかった。ありがとう。
献血後のサブウェイのサンドイッチは美味だった。