コワーキングスペースを介したコミュニティの形

コワーキングコミュニティまるも

店長/コミュニティマネージャーのぴーちゃんです。


数年前から起こっているフリーランスブームや、コロナウイルスの感染拡大による生活/働き方の変化によって、コワーキングスペースを利用する人は以前よりかなり増えていると感じています。

僕がいる「まるも」も、そんなコワーキングスペースの1つです。

フリーランスやリモートワーカーが集い、日々各々の仕事に励んでいます。

しかし、僕はまるもを「コワーキングスペース」だとは思っていません。

「コワーキングコミュニティ」だと思っていますし、そうであるように制度やユーザビリティの改善に努めています。


では、そもそも「コワーキングコミュニティ」とはどのような場所でしょうか?

僕の個人的な見解も交えながら、ご紹介していきます。


コワーキングスペース→コワーキングコミュニティ

まずは一般的な「コワーキングスペース」という場所についてのお話です。

そもそも「コワーキング」とは、仕事場を共有しながら各自が独立した仕事をする、というスタイルを意味します。

コワーキングスペースはそのまま、独立した仕事を行う人々が集う場所、ですね。

現在、日本には1,200か所以上のコワーキングスペースがあると言われています。

2015年には300か所程度だったので、この5年で4倍以上に増えている計算ですね。

それだけフリーランスやリモートワーカーが増え、需要が増えているということですね。


様々なコワーキングスペースがありますが、特徴も場所によって違います。

都心部では駅からのアクセスがよい、ドリンクバーなどのサービスが豊富、お洒落な内装で気持ちを上げながら仕事ができる、など。

需要が増えている今だからこそ、スペースの運営者はそういった特徴により力をいれ、集客を図っています。

最近増えているのは、単に仕事場としてだけではなく、交流の起点になるような設計がされているコワーキングスペースです。

空間がオープンであったり、雑談のできるカフェスペースが併設されていたりと、仕事の合間に気分転換しながら交流ができるようになっています。

フリーランスは1人で仕事をすることが多く、また自分の部屋だけで完結できる仕事も多いため、どうしてもリアルでの人との関りが減ってしまいがちです。

そういった人たちが集い、仕事をしながら交流も楽しめるようになっているわけですね。


…となると「コワーキングスペース」というだけで、既に「コミュニティ」の役割を持っていることになります。

「まるもはコワーキングコミュニティだ」などと言いましたが、結局はただのコワーキングスペースじゃないの?

となってしまいますよね。


そうです。ただ人が集い交流するだけの場所であれば、そこは「コワーキングスぺース」という言葉で事足ります。

では、なぜ僕がまるもをあえて「コワーキングコミュニティ」と呼んでいるのか。そして、目指しているのか。


仕事と生活を通じて繋がる想い

「コワーキングコミュニティ まるも」が目指すのは、フリーランスという働き方ありきの交流を超えた場所にあります。

「まるも」自体は、正直なところさして使い勝手のいいコワーキングスペースとは言えません。

内装も外装もぼろいし、他地域へのアクセスも悪いし(都内まで2時間以上、とかですね)、種類豊富なドリンクバーがついているわけでもない。

座席も決して多くはなく、電源だって延長コードを繋いで繋いで…という感じです。

それをよしとしているわけではなく、ソフト面/ハード面ともに目下改善中なのですが、そもそも「まるも」の魅力はそこじゃないんだよなぁ、というのが本心です。


まるもには、周辺に6件のシェアハウスがあり、その全てが徒歩圏内。

僕も1つのシェアハウスを運営しています。

利用者の多くはシェアハウスで暮らし、仕事の時間はまるもで作業、という日々を送っています。

「仕事も生活も一緒で疲れないの?」という声が聞こえてきそうですが、ほとんど苦に感じることはありません。

それは、まるもに集うメンバーが「よい距離感」を保って暮らしているからだと思います。


「コワーキング」と名の付く以上、あくまで「仕事」がメインのコミュニティであるべきですし、僕もそう思っています。

基本的にメンバーは、あくまでまるもに「仕事」をしに来ています。

10人以上が1つの部屋にいても、キーボードを叩く音しか聞こえてこない、なんてことも日常ですね。

しかし、ひとたびどこかで会話が生まれると、連鎖するようにあちこちで雑談や笑い声が聞こえてきます。

生活を共にしているメンバー同士だからこそ、相手のことを尊重しつつも気を使わないコミュニケーションが取れる。

「コワーキングコミュニティ」の利点の1つだと思っています。


まるも利用/移住はいつでも大歓迎です

現在、僕はコミュニティマネージャーとして、まるもの運営に携わっています。

もちろん住人や利用者が多いにこしたことはないですし、コミュニティマネージャーとしてまるもの収益増加/利用者数の増加を図るのは業務の一環です。

では、コミュニティマネージャーという仕事を与えられたから人を増やしたいのか、というと、まったくもってそうではありません。

住人を増やしたい理由は「その方が楽しいから」の1点に尽きます。

人が集まり、普段関わることのないような人々が交流し、新たな仕事や価値観を共有できる場所にしたい。

その想いで、僕はまるものコミュニティマネージャーを務めています。


コミュニティに必要なのは、当然ですがまずは「人」。

人がいなければそもそもコミュニティではありませんし、そこにいる楽しさも半減してしまいますよね。

現在のまるもはちょうど過渡期にあり、より多く、より多様なフリーランスに集まってほしいと考えています。

別の記事でも書いた「まるもの理想とする姿」に共感してくださる方

ずっと1人で仕事をしていて、人との交流を求めている方

フリーランス同士の人脈が欲しい方


少しでもまるもに興味がある方は、ぜひ一度遊びに来てください。

遠方の方は、TwitterなどでDMを送っていただければ、いつでもご連絡差し上げます。

ぴーちゃんのTwitter→https://twitter.com/masaPiro1130


新しく生まれ変わっていく「まるも」

今後の変化にご期待いただければ幸いです。

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