メンターから見る田舎フリーランス養成講座(現ワークキャリア)

僕はこの半年間、田舎フリーランス養成講座(現ワークキャリア)(以下:いなフリ)のメンター/統括としても活動させていただいています。

「いなフリって何?」「興味はあるけどよく知らない」「なんか怪しそう…」

と思っている方々へ向けて、メンター経験を通して得た想いを交えながら紹介していきます。


いなフリ(ワークキャリア)ってどういうもの?

まずはいなフリの概要から。ひと言でまとめると

「フリーランスという働き方を通してワークキャリアを考える、合宿型のキャリアスクール」ですね。

フリーランスと言っても仕事内容や働き方は人それぞれですし、当然ながら将来的に目指す状態も異なります。

「数年後の自分を見据えたときに、どういう状態でありたいか?」というところから仕事の内容や至るまでのステップを考え、必要なスキルを身に着けます。


1つ知っていてほしいのは、いなフリはあくまで「キャリアスクール」であり「スキルメインのスクール」ではないということです。

それでも、稼ぐためのスキルは当然必要ですし、生きるのに最低限必要な金額を稼ぐだけのスキルは提供しています(受講中に10万円くらい稼ぐ人も普通にいます)。

スキルの内容は、ライティングやサイト制作、動画編集など。

Web系フリーランス、と聞くとこの辺りを思い浮かべる人も多いと思いますが、ご覧の通りそれらも学べる仕組みになっています。


しかし、いなフリがあくまで「キャリアスクール」であることに変わりはありません。

我々の考え方の1つに「スキルを身に着けて生活費を稼いだところで、人生は大して変わらない」というのがあるからです。


フリーランスは当然、会社に勤めるのとは違い、労働時間や環境は自分で選べます。

「昨日飲みすぎたから今日は休みにしよう」「急に旅行に行きたくなったから1週間休もう」「今日は乗り気じゃないから午前中だけ仕事しよう」

という、会社員ではできない働き方も、自由です。

しかしこれは裏返せば「全てが自己責任」ということ。

仕事で結果をださなければ当然収入は途絶えますし、いい加減な連絡を取っていればクライアントに愛想をつかされ、仕事がもらえなくなります。

駆け出しの内は使った時間の割に収入は少なく(僕も初めてのライティング案件をこなしたときは、時給に換算すると200円程度でした)、かと言って継続しなければ意味がない。

また、社会的な保証も全くありません。

割高の国民健康保険に加入しなければならず、クレジットカードや賃貸の契約時にも「収入の不安定さ」が原因で審査に通らないことだってざらにあります。


それだけの不利を抱えながら、日々気を抜けない生活を送り、常に動き続けなければ半年後どうなっているかも分からない。

フリーランスになるということは、そういうことなんです。


メンターをしていて、なぜフリーランスを目指そうと思ったのかをヒヤリングした際に一番多いのは「場所と時間を自由にしたいから」でした。

正直、これって動機にはならないんですよね。

場所にも時間にもこってこてに縛られて生きていきたい、という人は、皆無とは言いませんがそういないと考えています。

よって、働き方を考えた際に「フリーランス」が候補に挙がるのは、多くの人に可能性があることです。


しかし先述の通り、フリーランスとして生きていくのは中途半端な気持ちでは「無理」です。

受講生1人1人の経験や考えにとことん向き合い、掘り出し、最適な「キャリアマップ」を作るのが、我々メンターの仕事です。


メンターの役割

私たちメンターの仕事は、簡単に言えば

・キャリアマップの作成

・必要なスキルの提供

の2点ですが、特に1つ目のキャリアマップに関しては、常に頭をフル回転させて考えています。

ある程度のパータンはもちろんあるものの、最終的には誰かと同じものなどできあがるはずもなく、そのたびに新しい道を提示し続ける仕事だからです。


「どうしてフリーランスになりたいと思ったのか?」

→場所と時間に縛られたくないから

という、ある種のお約束ともいえる問答の先に

・どうして場所と時間に縛られたくないのか

・場所と時間の拘束から解放されたら、どうしたいのか

・その先に、本当に自分が実現したい未来は待っているのか

・そもそもそのためには、フリーランスでなければならないのか

など、例を挙げればキリがありませんが、


そんな厳しいフリーランスの現状を伝えること

受講してくれた人がそれでも目指すというなら、そのために最適な道を見つけること

受講生1人1人の思いを奥の奥まで深掘りし、その人へオーダーメイドなキャリアマップを提示すること

そのために、自身も日々成長し、より多くのキャリア提示ができるようになること

これが、我々メンターの一番の仕事です。


「いなフリって怪しいスクールじゃないの?お金だけ取られてスキルの授業だけあって、あとは放置されちゃうんじゃないの?」

と思っている方もいると思います。

が、安心してください。

あなたが本気で前を向いて変わっていくつもりがあれば、それ以上の本気でぶつかり合って、できる限りのスキルと考え方はお渡しします。


今後のいなフリに関して

そんな「1人1人のキャリアに全力で向き合うスクール」だからこそ、1カ月間という時間では限界があります。

現在急ピッチで新しいいなフリの形を作ろうとしているところです。

合宿に参加する前に、何を準備しておけばスムーズか

合宿中の限られた時間で、いかに必要なものを渡しきれるか

いきなり1人で歩むには難しすぎる道を、どうしたらサポートできるか

現在の我々が考え得る「キャリアスクール」の完成形を実現するために、運営全員がぶつかり合いながらも、着実に整ってきているのを肌で感じています。

僕も微力ながら力添えをさせていただいています。

「いなフリって何?」

「興味はあるけどよく知らない」

「なんか怪しそう…」

という気持ちでこの文章を読んでくださった皆様へ。

本気でこれからの人生を考え、作っていくつもりであれば、もう少しだけお待ちください。

人生を変えるのは、あくまで本人にしかできないことです。

しかし、1人だけで頑張っていても、いずれ壁に当たってしまう。

そうならないよう、あるいはそうなったときに手助けをするのが、私たちの役割です。


その役割の一旦を担う僕が、今どういう想いでメンターを務めているのか。

いなフリの概要や受講した人の体験談ではなく、内側からの想いを綴りました。

少しでも、本気の度合いが伝わっていれば幸いです。

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