進路実現に向けて、保護者としてできること
高等学校の保護者向け講演でお話させてもらっています。必要な方に見ていただけたら嬉しいです。
未来に必要な力とは?
子どもたちが進路を考えるうえで、社会で求められる力には主に3つの重要な要素があります。これらをバランスよく育むことが大切です。
人間力(60%)
自分の好きなことを大切にしつつ、相手の好きなことも尊重すること
自分の考えや価値観だけでなく、他者の価値観も大事にする姿勢を育みましょう。他人のせいにしない
何か問題が起きたとき、「自分には何ができたのだろう」と前向きに振り返ることが重要です。感謝の気持ちを持つ
「ありがとう」という言葉を自然に使えることが、人との信頼関係を築く鍵になります。
生活習慣(20%)
毎日決まった時間に起き、決まった時間に寝るなど、規則正しい生活を送ることが基礎力になります。
学歴(20%)
これからは「どこの学校に行ったか」だけではなく、「何を学び、どのように生かしていくか」が評価される時代です。
子どもたちが主役でいるために、保護者が意識すべき5つのこと
進路選択は子どもたち自身が自分の未来を切り拓くプロセスです。保護者としてできることは、あくまで「サポート役」でいることです。そのためのポイントを5つ挙げます。
子どもの本当の気持ちを大切にする
子どもが何を考えているのかを知るためには、まず「本当はどうしたいの?」と率直に聞くことが大切です。自分の意見を言葉に出させる
子どもが自分の気持ちや考えを表現できるようにするために、親はあえて質問を投げかけてみましょう。そしてその答えをじっくり聞いてあげてください。どんな人になりたいかを考える場を作る
時代は急速に変化しています。今ある仕事がなくなる可能性もある中で、子どもたちが理想とする自分像を描けるよう、最新の情報に触れさせる機会を意識的に作りましょう。自分の未来は自分で決めさせる
最終的に決断し行動するのは子ども自身です。親はその選択を見守り、応援する立場に徹しましょう。話を聞く力を育む
特定の意見や情報だけに偏るのではなく、自分で多角的に情報を集め、自分の考えを持てるようサポートしてください。
子どもと向き合う際の心得
〇まずは話を聞くことが最優先
子どもの話に耳を傾け、途中で否定したり遮ったりせずに、最後まで受け入れましょう。
〇適切な質問をすること
質問を通じて、子どもが自分自身の考えを整理し、主体的に物事を考えられるよう促します。
おわりに
進路選択は、子どもたちにとって人生の大きなターニングポイントです。その道を決めるのは本人ですが、親としてできることは、彼らの選択を尊重し、そっと背中を押すこと。そして彼らの可能性を信じ、温かく見守る存在でいることです。