大人が子供の進路の選択肢を奪う?
キャリアプロデュースの桑名です。高校生を元気にする仕事をしています。
久々の投稿になります。
6月に入り、高校3年生は進路決定に向けて悩み続けます。
悩む理由には…
①この選択は正解なのかどうか考えてしまう
②自分の意見と担任の先生の意見が違う
③自分の意見と保護者の意見が違う
①は、そもそもの情報量不足や他と比較していないことが原因です。人に聞くことよりも、自分で探す・調べる・比較することによって、自分の中で答えが出てきます。
②は、本人のやりたいこととできることが違っていたりすると、そうなるケースが多くなります。理数系科目が得意だけど、本人がやりたいのは文系…その場合には、現時点での評価よりも、この先にやることをできるだけ明確にして、教員が本人に伝え、本人が決めることが解決につながります。
③は、保護者と揉めたくない、保護者に喜ばれたいなど…保護者への忖度からきています。何も言っていなくても、これまでの発言や興味関心などを分析して、保護者にとって一番良いと思われる選択をしてきます。
③の場合、原因を見抜くことは困難ですが、どうして?何のために?本当はどうしたいの?と質問することによってわかる場合があります。
以前にある高校での個別相談にてこんなケースがありました。
・保護者は、家から通える場所が安心で経済的な負担がないことを理由に就職
・教員は、成績優秀で指定校の校内基準に達していることを理由に大学進学
・本人は、双方の大人の言い分もわかるので決められない
その後に、保護者と教員の話し合いになってしまい、本人不在のまま、保護者の希望する就職に決まりました。この時の子供の本心はどうだったのか…未だにわかりません。
大人の意見が強すぎると、子供は意見が言えなくなり、大人の意見に合わせてきます。
意見がある時は言いなさい!と子供に言っても、子供は忖度します。
子供の意見を聞くまでは、周りの大人は信じて待ちたいですね。